???
???「しょうさん起きてください!」
しょう「!?」バッ
先生「授業中に寝てはいけませんよ」
しょう「すみません…」
(いつの間にか寝ちゃってたか)
たかし「しょうは相変わらずだなw」
みんな「あははは」
先生「はいお静かに!授業を続けますよ〜」
「54ページの2行目から読んでくれる人お願いしますね」
しょう(………あれ?)
(なんだろう、なにかおかしい)
(僕は学生だったか…?)
〜休憩時間〜
たかし「いひひひひwww」
田中「あははwww」
つちや「たかしどうしたの?」
たかし「いひひひひひwww」
田中「いつもの」
つちや「あー、笑いが止まらなくなったんだね」
たかし「いひひひひひwww」
つちや「w」
しょう「」( ˙⌓˙ )ボケー
かずき「しょうくんボーッとしてどうしたの?」
しょう「あ、かずきか」
「ちょっと考え事をしてて」
かずき「考え事なんて珍しいね」
「いつも何も考えてないような感じなのに」
しょう「なんか傷つく…」
かずき「それで何を考えてたの?」
しょう「あ、えっと…」
かずき「?」
しょう「僕たちって学生なんだよね?」
かずき「え?」
「どうしたの?うちらは高2でしょ」
しょう「そうだよね……」
かずき「本当にどうしたの?」
しょう「いや、信じてもらえないかもしれないけど」
「僕たち社会人だったような気がするんだよね……」
かずき「えー、何それw」
たくま「やあ、なんの話しをしてるの?」
しょう「たくま……」
かずき「たくまくん、しょうくんがちょっと様子がおかしくて」
たくま「もしかして、僕らが学生ということに違和感を感じてるのかい?」
しょう「なぜそれを……」
たくま「また面倒臭いことに巻き込まれたね」
「オマケにヒールーまで記憶がないなんて」
しょう「ヒールー……?たくまはなにか知ってるの?」
たくま「まぁ、一つだけ言えることは僕もこの世界のことは詳しくないと言っておくよ」
「今回はどんな結末になるかな」テクテクテク
かずき「この世界?結末?なんのことだろうね」
しょう「たくまは何か知ってる」
(もしかして、この世界は僕たちの居た)
キーン
しょう「うぅ…」←頭を抱える
かずき「しょうくんどうしたの?」
しょう「急に頭が痛くなって…」
かずき「大丈夫?保健室行く?」
しょう「大丈夫…」
キーン
しょう「うぅ……」
かずき「無理しちゃダメだよ」
クラスメイト「しょうさん顔色悪いけど大丈夫?」
かずき「あ、美帆ちゃん」
「突然頭痛が出てきたみたいで」
美帆「それは大変」
「もうすぐ授業始まるから先生か来たら伝えて保健室行こ」
かずき「その方がいいかも」
しょう「うん」
キーンコーンカーンコーン
ガラガラ←扉が空く
先生「お待たせしました〜」
「それじゃあ、皆さん席に着いてください!」
ー
???「準備が出来ました」
???「ご苦労」
ー
美帆「もも先生」
もも「美帆さんどうしましたか?」
ー
???「それでは召喚の儀式を始める」
ー
美帆「しょうさんが頭痛で保健室に連れて行ってもいいでしょうか」
ー
???「我々の世界を救う英雄達よ」
ー
もも「わかりました、美帆さんよろしくお願いします」
ー
???「此処へ姿を現したまえ!」ピカン
ー
美帆「しょうさん、歩ける?」
しょう「大丈夫……」
たくま「あ」
ピカン
なんだなんだ!
おいなんだよこの光!
爆発でもするのか!?
もも「落ち着いてください!」
「皆さん廊下へ避難してください!」
たくま「いや、もう遅いよ」
シュイーン
ーーーーー
シュイーン
もも「え……?」
たかし「いひひひひひwww」
つちや「たかし笑ってる場合?」
田中「おいどこだよここ」
???「よくお越しくださいました、英雄様御一行」
すぎたく「英雄様?」(´・ω・`)
???「我々の世界を救って頂きたく召喚させていただきました」
アーレス「よく来た、ワシはこの国の王、アーレス・グレイド・ダールグレンだ」
スレイブ「大臣のスレイブ・マントル」
アーレス「突然この世界に連れてこられて混乱しているだろう」
「詳しい話は後ほど話すが、どうかこの世界に救ってもらいたいのだ」
もも「いきなりこんな所へ連れてきて世界を救えと言われても」
山田「おいおっさん、意味わかんないこと言っていないでさっさと元の世界に返せよ」
スレイブ「無礼者!言葉を慎め!」
アーレス「スレイブ良いのだ」
「どうしても引き受けてくれないと言うのか?」
山田「当然だろ、訳も分からず連れてこられて世界を救えって漫画やアニメの見すぎじゃね?」
「お前らのやってる事は誘拐だ、解放しないのなら警察を呼ぶぜ」
アーレス「そうか…他の者も協力してくれないと言うのか?」
もも「申し訳ございませんが、私たちではお力になれるとは思えません」
「ドッキリであればもう明かしてもよろしいのではないでしょうか」
アーレス「……やむを得ないか」
「やれ」
兵士「御意」タッタッタッ
山田「な、なんだお前ら!」
ガシッ
山田「いってぇな!離しやがれ!」バタバタ
もも「何をしてるのですか!山田さんを離してください!」
兵士1シャキッ←剣を構える
山田「おい、まさか…嘘だろ?」
「やめてくれ……やめろ!!!!!」
ジャキン
ゴトン←頭が落ちた音
もも「うそ…山田さん…」
つちや「!?」
カオス「……」
しょう「なっ……」
たくま「やれやれ……」
男子達「うわあああ!?」
女子達「きゃあああ!?」
アーレス「この者の様になりたくなければこの世界を救うと誓うのだ」
「お主らに拒否権は無い、拒否すれば死ぬだけだ」
「少し時間をやろう、覚悟が決まった者はついてくるのだ」テクテクテク
もも「山田さん……」
美帆「もも先生、しっかりしてください」
「もも先生!私たちはどうしたらいいのでしょうか」
もも「………」
たくま「考えても仕方ないんじゃない?」
「行かなかったら殺されちゃうし、選択肢なんてないでしょ」テクテクテク
たかし「俺も死ぬつもりはないからな行くぞ」テクテクテク
田中「待ってくれ俺も行くぞ」テクテクテク
つちや「しょうも行くよね?」テクテクテク
しょう「もちろん」テクテクテク
かずき「………」テクテクテク
もも「山田さん…」パチ←手を合わせる
〜〜〜〜〜
アーレス「全員来たようだな」
匿名希望「そりゃあんなの見せられたら反対するやつなんていねぇーだろ」
アーレス「………」
「では、本来に入ろう」
「まずはこの世界について説明しなければならないな」
アーレス「アイリス」
アイリス「わたくしから説明します」
「この世界の人類は悪魔と神の戦争をしています」
「初めは人類が有利だと思っていましたが、悪魔と神はさらに勢力を上げ」
「人類に優先して攻撃を仕掛け」
「7割程が奴らに殺されたのです」
「このままでは、人類に勝ち目はありません」
「そこで賢者が助言したのです」
『異世界の人間は潜在能力が高く、力を解放すれば人類の壮大な力となるだろう』
アイリス「こうして、貴方方異世界人の力を借りるべく召喚をしてこの世界に連れてきたわけです」
すぎたく「なるほどだから、俺たちのことを英雄と」(´・ω・`)
アイリス「はい、皆様此処へ来たということは同意したという認識でよろしいですね」
皆「………」
アイリス「あれ…」
すずき「戦争なんて聞いてないよ……しかも悪魔や神なんてが相手なんて……勝ち目あるわけが…」
麻里「やだ…戦争しても殺される断っても殺される…どうすればいいのよ」
しょう「潜在能力が高いと言われても、戦うすべがないよね」
たかし「戦うすべがあったら戦うのかよ!」
たくま「やるしかないでしょ、死にたいの?」
たかし「………」
アイリス「皆さんにはこれから適正を図ってもらいます」
美帆「すみません、適正ってなんの適正なのでしょうか」
アイリス「図りながら説明しましょう」
「皆さんこちらの部屋へどうぞ」
〜〜〜〜〜
アイリス「こちらが適正を図る装置になります」
「皆さん1人ずつこの装置の上に立ってください」
たかし「よし、俺から乗ってみよう」テクテクテク
ピコン
アイリス「貴方の適正は暗殺者です」
たかし「俺が暗殺者?」
アイリス「このようにその人にあったジョブが分かります」
「そして適正武器は暗器です」
たかし「特殊すぎないか?」
たくま「そうかな?たかし君らしくていいんじゃない?」
たかし「俺をなんだと思ってんだよ…」
〜〜〜〜〜
田中「お前どうだった?」
司「俺は格闘家だった、お前は?」
田中「錬金術師」
司「鋼の錬金術師?」
田中「そんなかっこいいもんじゃねえよ」
かずき「つちやくんはどうだった」
ソイル「僕は勇者だった」
かずき「勇者!」
「つちやくん凄いね!」
ソイル「僕が勇者なんて信じられないけど」
「かずきは?」
かずき「うちは召喚士だったよ」
「美帆ちゃんはジョブどうだったのかな?」
美帆「私は魔法使いよ」
「しょうさんはどう?」
しょう「適正不能……」
美帆「……え?」
たくま「ヒールーもか」
しょう「たくまも?」
「僕たちに適正がないってことなのかな…」
たくま「………」
「どうだろうね」
アイリス「皆さん適正が各自わかったと思うので戦闘者、非戦闘者に別れてください」
麻里「先生はジョブなんでした?」
もも「私は農家でした」
「麻里さんは?」
麻里「私はウェイトレス!」
もも「麻里さんならウェイトレスとても似合うと思う!」
麻里「えへへ、そうかな」
眞斗「良かった…非戦闘者で」
愛莉「うぅ…良かったね」
冬真「異世界に来たんなら戦闘者になってみたかったぜ」
アイリス「戦闘者は18人、非戦闘者は13人」
「適正不能者が2人です」
「どちらに入れるべきでしょう」
アーレス「こんなことは今までに1度もなかった」
「機械では測定できないほどの潜在能力があるかあるいは…」
アイリス「一応適正武器は出ています」
アーレス「うむ、その2人は戦闘者へ」
アイリス「はい」
〜〜〜〜〜
アーレス「改めて、歓迎しよう」
「今宵はパーティーだ」
「遠慮せず食べるのだ」
たくま「どれも美味しそう」パクッ
「うん美味しい」
皆「………」
たくま「あれ?皆食べないの?」
たかし「お前こんな状況下でよく食べれるな」
しょう「さすがにね…山田があんなことになって食欲なんて…」
たくま「そう?こういう時だからこそ、食べないと元気でないんじゃない?」
ソイル「一理あるね」
「明日には実戦も考えられるから、いざという時力が出ないかも」
「皆、明日生き残るためにも食べよう」
しょう「いただきます」モグモグ
「美味い…美味いよこれ!」
モグモグ
美帆「美味しい」
たかし「こうなりゃヤケ食いだ!」パクパクモグモグゴクゴクゴク
匿名希望「じゃあ、どっちが沢山食べれるか競おうぜ」
たかし「俺少食だからそんなに食べれないぞ」
〜〜〜〜〜
もも「1部屋3人使えるみたいなのでペアを決めてくださいね」
司「先生、同性同士ですか?」
もも「当然です」
「男女ペアは認めませんよー」
田中「ちぇ……」
もも「ちぇ、じゃありません!」
由佳「別に学校の行事じゃないんだし良くない?」
もも「そういう訳にもいきませんよ」
「も、もし高校生で異性とペアになって…そういう行為に発展したらどうするんですか!」
皆「………」ジィィ──(。¬д¬。)──ッ
もも「今のは忘れてください…///」(//・_・//)カァーッ
〜〜〜〜〜
かずき「何もすることないね」
しょう「ネットも無いしゲームも無いから暇を潰すことがないよね」
かずき「そういえばしょうくん頭痛大丈夫?」
しょう「うん、もう治ったみたい」
かずき「そっか、良かったね」
しょう「ね、ずっと気になっていたんだけど」
「その制服自分の?」
かずき「あ、これね」
「これはうちのだよ」
しょう「なぜ女の制服なの?てゆうかよく学校側が許可をだしたよね」
かずき「希望すれば誰でも異性の制服着れるよ」
しょう「そうなの?」
「もし帰れることが出来たら希望しようかな」
かずき「うん、しょうくんもきっとスカート似合うと思うよ」
しょう「試しに履かせてくれない?」
かずき「それはちょっと……」
「貸してる間うちは何を履けば……」
しょう「出来れば化粧品も貸してほしい」
かずき「……また今度ね」
( '-' )ジー
しょう「こうして見ると本当に女の子っぽいよね」
かずき「そ、そうかな?変じゃない?」
しょう「かずきなら抱ける」(`・ω・´)キリッ
かずき「……ごめん……聞かなかったことにするよ」
しょう「かずき!」
ガバッ←布団に押し倒す
かずき「ちょっと!?急に何するの!?」
しょう「かずき……」ンー←顔を近づける
かずき「しょうくん……まさか……」
しょう「………」ンー
ガシッ
かずき「しょうくん…こんなの良くないよ…だめ……」
しょう「すぅ……」
かずき「あれ……寝てる?」
「どうしよう…うちこのままじゃ動けない」
「こんなところを誰かに見られたら……」
ガチッ
もも「お邪魔します」
「お風呂に入ってもいいそうなので呼びに来ました……」
かずき「もも…先生」
もも「えっと、これはどういう状況ですか?」
「まさか禁断の……あなたたちそういう関係だったんですか!?」
かずき「違うんです誤解ですよ!!!」
〜〜〜〜〜
もも「なるほどそういう事でしたか」
「安心しました」
「しょうさん起きてください」
「お風呂の時間ですよ」
しょう「ん……あれ目の前に女神が…」
もも「め、女神!?」
しょう「あ、なんだ先生か…一瞬あまりにも美人で女神かと勘違いしてしまった……」アハハ…
もも「え、美人って……?」
「も、もう!何を言ってるんですか、先生をからかわないでください!」
しょう「いや、なんかごめんなさい」
もも「お風呂ですよ、早く入ってきてください」
〜〜〜〜〜
ゴシゴシゴシゴシ
シャボン
しょう「ふぅー」
つちや「いい湯だね」
しょう「だね〜」
つちや「今後どうなるんだろうね」
しょう「分からない」
「けど、ここまで来たらやるしかない」
「皆で生きて元の世界に戻ろう」
つちや「そうだね」
「勇者として、弱気になっちゃっダメだよね」
「お互い生き残ろう」
ジャバシャバ
たくま「すい〜」
たかし「たくま!こんなところで泳ぐんじゃねぇ!」
田中「俺らだけだし別に良くね?俺も泳ごっと!」
ジャバシャバ
司「競走しようぜ」
敬太「ぜってぇ負けねー」
ジャバン
ビシャ
かずき「きゃ…もうみんな静かにお風呂に入れないの?」
堀田「お前男のくせになぜ胸までタオル巻いてんの?」
「女の格好したり気持ちわりんだよ」
かずき「………」サッ
しょう「かずき?」
堀田「また愛しのしょうくんに庇ってもらうつもりか?」スゥー
つちや「またか」
「かずき気にしちゃだめだからね」
かずき「うん……」
しょう「堀田には困ったもんだね」
たくま「あんな奴ほどしぶとく生き延びるよね」
しょう「おい…」
〜〜〜〜〜
バタッ
しょう「ふぅ、さっぱりした」
かずき「………」
しょう「まだ気にしてるの?」
かずき「ううん、明日は実戦でしょ?」
「なんか胸騒ぎがして」
「しょうくんは怖くないの?」
しょう「……正直怖いよ」
「いきなりこんな非現実的なことに巻き込まれて、もしかしてこれは夢なんじゃないかっとも思ったよ」
「でも、これは現実なんだよね」
「実際山田は殺されている」
かずき「………」
しょう「あの王様は、きっと僕たちのことを捨て駒にしか見ていない」
「無事に戦争を終わらせても解放してもらえるか分からない」
「はぁ……帰りたいな」
すずき「しょうくん、かずきくん」
「色々不安が募るのはわかるけど今日はもう休もう」
「電気消してもいいかい?」
かずき「うん」
しょう「いいよ」
カチッ
サッ←ベッドに潜る
シーン
しょう(夢なら覚めてくれよ……)
サッ
しょう「かずき?」
かずき「なんだか心細くて……一緒に寝てもいい?」
しょう「かずきからこっち来るなんて珍しいね」
「そんなやつにはこうだ!」
ギュッ←しょうがかずきに抱きつく
かずき「………今日はいいか」
ギュッ←かずきがしょうに抱きつき返す
サッ
しょう「え?すずき?」
すずき「実は俺も心細くなってね」
「3人で寝ようじゃないか」
しょう「うん…狭い」
「3Pの趣味じゃないよ」
かずき「3Pって……」
すずき「やらないか!」
しょう「やめないか!」
すずき「ははは、冗談さ」
ガチッ
たくま「全く…なぜ僕の周りはホモばかりなんだ」
「共学でもホモは増えるんだね」
バタンッ
しょう「何しに来たんだろう……」
かずき「気にしちゃ負けだよ」
すずき「まぁ、たくまくんだからね」
〜朝〜
アイリス「それでは戦闘者は集まってください」
「では、これから皆さんには実践をしてもらいます」
「詳しい話は隊長からお聞きください」
「皆さんのご活躍を期待しております」ペコッ
テクテクテク
ゴルテス「またせたな、俺は隊長のゴルテス・サンライト」
「俺のことはゴルテス隊長と呼べ」
「お前たちの上官になるわけだ」
皆さん「よろしくお願いします」
ゴルテス「よろしく、早速お前らには悪魔共が蔓延るダンジョンへ行ってもらう」
「その前にお前たちの適正武器や防具を支給しよう」
「ついてこい」
〜〜〜〜〜
ゴルテス「全員に行き渡ったか」
すずき「案外重いかと思ったけど中々動きやすい」
ゴルテス「動きに特化しているだけでなく、防御性能も抜群だ」
かずき「この服可愛いかも」ヒラッ
しょう「この武器重い…大剣だよねこれ」
「これが適正武器……持ち上がらないんですが……」
ゴルテス「変だな……適正は間違いないはずだが……とりあえず大剣はそれが1番殺傷能力が高いやつだ」
「使っていればそのうち慣れる」
しょう「そんな…」
たくま「剣だけ渡されてもねぇ…銃とかないの?」
ゴルテス「銃?なんだそれは」
たくま「……まぁ、いいや」
「こんなもの僕には必要ない」ポイッ
カランカラン
ゴルテス「お前何のつもりだ?」
たくま「僕はこんなものなくても大丈夫だよ」
ゴルテス「…どうなっても知らないぞ」
「さっそくダンジョンへ向かう」
〜ダンジョン前〜
ゴルテス「この先がダンジョンの入口だ」
紗希「って、この城の地下じゃん」
ゴルテス「この城は元々悪魔の連中を封印するために建てられている」
美帆「でも、封印しているのならわざわざ倒しに行く必要はないの気がしますが?」
ゴルテス「その封印も一時的に奴らの戦力を低下させているに過ぎない」
「それにこのダンジョンの最下層には奴らに対抗する古代兵器が隠されているという研究結果がでたのだ」
「その古代兵器を手に入れることこそ、この戦争を終わらせる近道だと考えている」
堀田「なんだ思ったよりも簡単じゃん」
「戦争と聞いていたからどうなるかと思ったがそれなら速攻でダンジョンを攻略しようぜ」
ゴルテス「……そう簡単でもない」
「この世界にはダンジョンが5つある」
「その中でもこのダンジョンは無限回廊と言われている程、地下深く続いている最下層まで5年もしくは10年はかかるだろう」
歩実「気が遠くなる話しね…」
ゴルテス「さぁ、話している暇はない」
「こちらで決めた5人ずつチームに別れてもらう」
ゴルテス「これがリストだ」
1部隊
つちや(勇者)リーダー
美帆(魔法使い)
司(格闘家)
紗希(プリースト)
敬太(アーチャー)
つちや「1部隊の皆よろしく!」
「安全第一で頑張ろう!」
司「おう」
美帆「よろしくね」
司「にしても、マドンナの美帆が同じ部隊なんてラッキーだったな」コソコソ
敬太「しゃ!いいところ見せてやるぜー」
紗希「感じ悪っ……」
美帆「紗希さんもよろしくね」
紗希「ふん…」テクテク
美帆「紗希さん…」
敬太「あんなやつほっとけよ」
司「どっちが感じ悪いんだよ」
つちや「皆仲良くいこうよ」
「いざという時助け合いが出来ないよ」
敬太「自分の身は自分で守れってな」
「他のやつが死のうが関係ない」
美帆「……酷いこと言うのね」
「つちやくんの言うことに私は賛成」
司「あーあ、美帆に嫌われちゃったな」
敬太「……なんちゃって〜、そんなの冗談だよ冗談!」
「そんなこと考えるわけないだろ」
紗希「馬鹿馬鹿しい…」
2部隊
たかし(トリックスター)リーダー
匿名希望(超能力者)
すぎたく(幻術師)
田中(錬金術師)
ミカコ(踊り子)
田中「よしぁ!頑張ろうぜ!」うおおおおぉ!
たかし「田中ノリノリかよw」
匿名希望「こういうノリじゃなきゃ、やってられないだろ」
たかし「一理あるな、やってやるか!」
ミカコ「おぉ、ノリいいね!あたいも乗ってきた!」
たかし「お前…なんだその格好」
ミカコ「なにって見てわからない?踊り子だけど」
匿名希望「そもそも踊り子って戦闘者なんか?」
田中「踊り子がどうやって戦うんだよw」
ミカコ「そんなのシュバ!シュババン!ってやれば楽勝でしょ?」
匿名希望「いや、意味わからんw」
すぎたく「あはは…帰りたい」(´・ω・`)
たかし「同感だわ」
3部隊
タケル(剣士)リーダー
かずき(召喚士)
しょう(適正不能)
歩実(罠師)
詩乃(精霊使い)
タケル「えぇ…僕がリーダーですか……」
「自信ないな……足引っ張ったりしないか不安だよ……」
かずき「タケルくん、肩の力を抜いて」
歩実「1人1人力を合わせるのが大事よ」
「タケルみんなついてるわ、プレッシャーに押しつぶされてはダメよ」
詩乃「うんうん、タケルくん頑張ろうね」
タケル「…うん……怖いけど、頑張ってみるよ」
しょう「……重い……」バタッ
歩実「大変そうね」
しょう「引きずるのがやっとなのに」
歩実「そんな状態で戦えるの?」
しょう「………」
「もしもの時は、僕をおいて逃げて」
かずき「そんなことできないよ!」
「そのもしもの時ことがあったらうちが守るからね!」
タケル「僕も……しょうが危なくなったら……た、助けるよ……」
詩乃「私も、しょうさんのこと守ってあげるからね」
歩実「私もできる限りサポートするわ」
しょう「皆…ありがとう」ウルッ
4部隊
すずき(戦士)リーダー
堀田(バーサーカー)
美知子(黒魔術師)
陽葵(道化師)
たくま(適正不能)
堀田「たくま、適正不能なんだってな」
たくま「そうだけど、それが何か?」
堀田「お前戦えるのか?」
たくま「それなりにはね」
堀田「強がってんじゃねぇよ、足引っ張るんじゃねぇぞ」
たくま「そっくりそのまま言葉を揃えて君に返そう」
堀田「てめぇ……たくまのくせに生意気だなァ!痛い目にあ痛いてんのか?あん?」ギロッ
すずき「君たち!喧嘩をやめたまえ!」
「チーム同士仲良くするんだ」
堀田「ちっ、ぜってぇいつか殺してやる」テクテク
美知子「デュフフ…堀田氏には困ったものですな〜」
陽葵「あなた様、あのものはほっておきましょう」
すずき「あなた様って俺の事?」
陽葵「私は道化師、そしてすずき様はリーダー」
「つまり、私はあなた様の召使いということになりますわ」
すずき「いや…そうはならないでしょ」( ̄▽ ̄;)
美知子「陽葵氏、道化師になりきってますな…ディフフ」
しょう「すみません、みんなはジョブにあった服装なのに僕は制服のままですか」
たくま「それは僕も思った」
ゴルテス「お前らは適正不能だからな、適正なにあった服装がないのだ」
「部隊ごとに別れたな、では軽く説明する」
「これからダンジョンに乗り込むわけだが、1部隊から戦闘をおこなってもらう」
「疲れたり危険だと感じた場合は次の部隊と交代して行く」
「いいな?安全第一だ」
みんな「はい」
ゴルテス「現在地下36階までは安全を確保してある」
「敵はその下の37階から出現するはずだ」
「あとは敵を倒しつつ下を目指すだけだ」
「では行くぞ」テクテク
〜地下36階〜
つちや「本当にここまで敵はいなかったね」
ゴルテス「次の階からが本番だ」
「気を引き締めていくんだ」
つちや「わかりました」
〜地下37〜
怪物「シャアアア」ブーン
つちや「はあっ!」サッ←攻撃をかわす
「美帆今だ!」
美帆「サンダーボルト!」
ビリビリ
怪物「ガガガガガ」
司「おりゃ」ドッコン←敵を地面に食い込ませる
「ざまあ、見やがれってんだ」
敬太「俺の弓捌きを見せてやるぜ」シュシュシュ
怪物「ガアアアア」バタッ
敬太「ヒット!」
怪物「シャアアア」ガシッ
敬太「しまった!」
「離せ!誰か俺を助けてくれ」
紗希「ホーリーエリエステル」シュイーン ドカッカーン
「足を引っ張るのはやめてよ」
敬太「危ないだろ!俺まで巻き込まれたじゃないか!」
紗希「生きてるんだからいいじゃん」
つちや「はああああ!」シュシュシュ
グサグサグサ
怪物「グアアアア」バタッ
つちや「よしこのフロアの敵は全部倒したみたいだね」
ゴルテス「予想してたよりやるな」
つちや「正直ここまで戦えるなんて自分でも驚いてます」
ゴルテス「次は2部隊が行け」
司「俺たちはまだ戦える」
敬太「そうだそうだ!」
ゴルテス「初めての戦闘だ、気づいてないだけでかなり体力が消耗してるはずだ、一旦休め」
匿名希望「俺らにも活躍させろよ」
司「仕方ないか」
つちや「じゃあ、たかし達に任せるよ」
紗希「はぁ、やっと休める」
美帆「紗希さんナイスサポートだったよ」
「次も期待してるわね」
紗希「ふん……」
美帆「紗希さん……」
紗希「あたし誰とも馴れ合う気ないから……」テクテク
〜地下38〜
たかし「くらえ!」
ザシュ
怪物「シャアアア」
たかし「こいつなかなか硬いな」
「くそ!」ダンダン グサグサグサ
怪物「シャアアア」ブーン
たかし「グハッ!」ドーン←蹴りが炸裂
匿名希望「たかし大丈夫か」
たかし「痛って……何とか無事だぞ……」
田中「次は俺に任せろ」
「うおおおおぉ」シュイーン
怪物「シャアアア」タッタッタ
田中「うわあああ!来るな来るな!」
匿名希望「サイコキネシス!」
キーン
怪物「ガガガガガ」←苦しんでいる
田中「匿名希望助かったぜ!」
匿名希望「油断するなよなぁ!」
ミカコ「さぁ、あたいの華麗な踊りを魅せちゃうよ〜」
クルクル
たかし「なんだ、急に力が膨れ上がっていく」
田中「俺もだ元気がもりもり湧いてきた!」
沈黙「もりもり……あはは」(´・ω・`)
匿名希望「なるほどなぁ、バフが付与されたか」
ミカコ「あたいにそんな力があったんだ!」
「それじゃあ、残りの怪物もシュバ!シュバババンって一気に倒しちゃうよ!」
カオス「よっしゃ!思いっきり暴れてやろう」
怪物「シャアアア」
カオス「喰らえ」
ジャキッ←鉤爪で裂く
怪物「ぎゃああああ」
匿名希望「これでやっつけてやるよ」
ヒュー ドーン!!! ←砕けた柱を持ち上げ怪物に投げつける
カオス「よし!勝ったぜ!」
ゴルテス「よし、次は3部隊だ!」
「2部隊は休んでいろ!」
タケル「とうとう僕達の出番か……」
匿名希望「しょう気をつけろよな」
しょう「あ、うん……生き延びてみせる」
〜地下39〜
歩実「私の罠は仕掛けるのに時間が掛かるわ」
「それまで時間稼ぎをしてもらいたい」
「いいかしら?」
タケル「わ、わかったよ……」
ヒルトミ「任せて!」
「おっとっと…」グラッ
かずき「本当に大丈夫かな……」
怪物「ぎゃああああ」
歩実「怪物のお出ましね」
タケル「怪物は1匹だけか、良かった〜」
歩実「油断は禁物よ」
「さっきまでの怪物とはなにか違う気がするわ」
タケル「ぼ、僕が先陣を切るよ」タッタッタッ
かずき「タケルくん待って!」
怪物「ゴゴゴゴゴ」サッ=͟͟͞͞( │
タケル「速い!?」
バコンッ
タケル「うわわわ!」
詩乃「タケルさん!」
「炎の精霊よ、私に力を貸して!」
シュイーン
「フレイム!」
ブォオオ!!!
かずき「凄い威力!」
しょう「やったのか……」
サッ=͟͟͞͞( │
詩乃「……うそ」
しょう「……チッ」|彡サッ!
カキンッ! ザザザザ
しょう「ぐっ……」
詩乃「しょうさん私のこと庇って…」
しょう「いいんだ…君が無事ならこのくらい」
怪物「ゴゴゴゴゴ」
歩実「しょう危ない!」タッタッタッ
しょう「なっ!」
ブーン
しょう「やめろぉぉお!」
ドッカーン
天の声[怪物は歩実の張った罠にかかり大爆発を起こした]
[すまん、寝ててナレーションが出来なかったことを詫びよう]
[歩実としょうは爆発の風圧で吹っ飛ばされ闇の中へ落ちていった!]
かずき「…そんな…どうして!」
タッタッタッ
美帆「しょうさん!!!」
「待ってて今助けに…」
天の声[美帆は体を乗り出して、今にも落ちそうになっている]
かずき「美帆ちゃんダメ!」
ガシッ!
美帆「いやああああ、しょうさん!しょうさーん!」
しょう(……かずきが美穂を必死に掴み美穂がこっちへ手を向けて何か叫んでるのが見えた)
(そこで僕の意識は途切れた。)
ゴルテス 「今回の戦いで2人犠牲者がでた」
「今日はここまでだ地上へ戻るぞ!」
かずき「待ってください、しょうくんと歩美ちゃんはどうなるんですか!」
「このまま放っておくなんてできません!」
ゴルテス「しかしこの高所から落ちたら命はないだろう」
「お前たちもこうならないように生き延びることだな」
かずき「………」
つちや「何かあったの!」
かずき「それがさっきの戦いでしょうくんと歩実ちゃんが……下に落ちて」
つちや「……それは本当なのか?」
「………」
〜宮殿〜(食堂)
もも「そんな…しょうさんと歩実さんが……」ポロポロ
ゴルテス「アイツらは人類のために戦って命を落としたんだ」
「誇りに思うことだな」
たかし「……先生」
もも「……皆さんお願いです。」
「もう誰も死なないでください……」ポロポロ
つちや「………」
天の声[誰1人ももの投げかけに答えるものはいなかった]
[既に犠牲者が出ているのだ絶対大丈夫という保証はないのだ]
メアリー「天の声さん今回でナビゲータークビね」
天の声[……え?]
メアリー「だって、ナビゲーターなのにナレーションできなかったんでしょ?」
メアリー「もう天の声さんの役目は終わり」
「次作から別の人に任せるから」
天の声[そんな……]
たくま「多分生きてるよ」
つちや「たくま?何を言って……」
たくま「歩実ちゃんは分からないけど」
「多分ヒールーは生きてるよ」
もも「たくまさんなぜそんなことがわかるのですか!」
たくま「だってヒールーって殺しても死ななそうじゃん」
たかし「また適当なこと言って」
「……でもなんでだろうな」
「根拠はないけど、俺もあいつなら無事な気がする」
すずき「そうだねしょうくんは死んでないよ」
「根拠はないけど」
堀田「そんなわけねぇだろ!」
「普通に死ぬだろ、現実見ろよw」
つちや「また堀田か」
堀田「適正不能なんだから死んで当然だよな〜」
「歩実が死んだのもアイツを庇ったから死んだんだろ?」
「歩実のこと狙ってたのに余計なことしやがってよ」
匿名希望「てめぇ、表出ろや!」
堀田「チビのくせに俺に歯向かうのかよ?」
匿名希望「身長はカンケーねぇだろうがよ」
堀田「じゃ、今すぐ殺してやるよ!」
すずき「君たち喧嘩はやめたまえ」
「こんなことしても何にもならない」
堀田「ふん、良かったな俺にボコされなくて」
匿名希望「…クソが」
もも(しょうさんが生きてる?まさか…ね)
〜地下???〜
しょう「……僕生きているのか?」
歩実「しょ…う」
しょう「歩実……うっ…」
「…お前……」
天の声[しょうは歩実の姿を見て言葉が出てこないほど体が損壊していた]
[左腕は腕はなくなり、下半身がなくなっていた]
しょう「なんでこうなことに……」
歩実「貴方が生きていてくれて……良かった……」
しょう「なぜ、俺を庇ったんだ……」
歩実「それは……しょうのことが好きだったから」
しょう「!?」
歩実「貴方が怪物に襲われそうになった時……私は……いつの間にか足が動いていたの……」
「貴方が無事なら…私はどうでもいいと…思ったの」
しょう「もういい…喋るな」
歩実「最後に1つ……聞かせてほしい……」
「腕と足の感覚がない………私どうなっちゃったの……」
しょう「……左腕と腰から下がない」
歩実「そう……ありが……とう……」
「……貴方が生きてて……本当に……良かった……わ」
天の声[そう言い残し歩美はもう話すことはなかった]
しょう「歩実……」ギュゥ←拳を強く握る
「なぜ……なぜだ!!!」
「なぜ俺何かのために!こいつが死ななくちゃいけないんだ!!!」
「許さんぞ……この世界なんかどうでもいい俺らはアイツらに殺されたようなもんじゃねぇか!!!」
「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」
「人類?悪魔?神?そんなものどうでもいい…」
「何が英雄だ!ただの捨て駒扱いしてるだけじゃないか!」
「俺達はなんのために…俺は……俺は……」
シュルッ←瞳の色が変わる
「……思い出した……俺は!」
ゴゴゴゴゴ
〜〜〜〜〜
ソイル「ヒールー」
カオス「ヒルトミ」
沈黙「あはは…」(´・ω・`)
アクシィス「ヒルトミくん」
でっていうの星「よぉ、ヒルトミ」
かずき「しょうくん」
カナタ博士「ヒルトミ」
マミ「トミさん」
ミシェル「先生」
ナイスネイチャ「トレーナーさんや〜」
めぐみん「ひるとみさん」
レミリア「ヒルトミ」
天の声[ヒルトミは走馬灯を見るように全てを思い出す]
メアリー「やぁ、ヒールー」
ヒルトミ「メアリーか」
メアリー「どうやら記憶を取り戻したみたいだね」
「まぁ、僕としてはもう少し記憶を取り戻すの遅くてもよかったと思うけどね」
ヒルトミ「お前な……」
メアリー「それで、これからどうするの?」
ヒルトミ「決まってるだろ、山田が死に歩実も死んだ」
「アイツらが殺したようなものだ」
「きっとまた犠牲者が増える」
「俺はアイツらを絶対に許さん」
メアリー「惨殺でもするつもりかな?」
ヒルトミ「確かにそっちの方が簡単で楽だろうな」
「でもよぉ、そんなのより面白いことを思いついたんだ」
メアリー「そっか、聞かせてもらえる?」
ヒルトミ「アイツらが求めている古代兵器をぶっ壊してやろうぜ」
メアリー「へ〜、ヒールーにしてはかなり回りくどいことをするね」
ヒルトミ「連中にとって、古代兵器が戦争を終わらせる希望だというのならぶっ壊してやりたくなるだろうよ」
メアリー「でもダンジョンを攻略するの1人だと大変でしょ?」
「助けてあげようか?」
ヒルトミ「必要ない、ダンジョン5つ攻略なんて俺にとってはなんの試練にもならん」
メアリー「あら、残念」
「まぁ、僕は止めないけどね」
「僕は戻ることにするよ、美味しいディナーの時間だからねぇ」
〜〜〜〜〜
ヒルトミ「戻ってきたか」
天の声[さっきのは夢か幻かそれともメアリーが作り出した意識空間なのか]
[それを知る者は誰もいない]
メアリー「あ〜、美味しー」ŧ‹”ŧ‹”
注意
この物語はフィクションです。
アニメなどの二次創作が含まれています。
本作で登場する人物、場所は実在しません。(1部除く)
暴言暴力等、センシティブな表現が含まれています?
苦手な方は裏劇を読むのを控えてください。
つちや「相変わらずだね拓磨は」
アクシィス「本当によく食べるよね」
メアリー「今メアリーだ」
「そこのところ夜露死苦」
たかし「お前厨二病でも患ったかw」
メアリー「カオスさんだけには言われたくない」
たかし「おぉん……」
もも「美帆さん、少しでも食べないと体に良くないですよ」
美帆「……私食欲ありません」
もも「美帆さん……」
堀田「食いたくねぇって言ってんだほっときゃいいのによぉ」
もも「そうはいきませんよ」
「担任として皆さんの健康と安全を見守り、無事に元の世界に帰るのが私の務めです」
堀田「安全、ねぇ」
「既に3人も死んでんのに戦いを止めようともしねぇじゃねーか!」
「どーせ自分が無事ならそれでいいと思ってんだろうが!」
「これだから先公は信用出来ねんだよォ」
もも「堀田さん……」
匿名希望「もう我慢できねぇ!」
バンッ!←台バン
匿名希望「堀田表出ろや!」
「てめぇのその腐った根性叩き直してやらぁ!!!」
アケシィス「2人ともやめないか!」
「こういう時こそみんなで協力するべきじゃないのかい?」
ソイル「アクシィスの言う通りだよ」
「こんな時に仲間割れするべきじゃないのはみんなわかっているよね」
堀田「ふん、俺はお前らなんかと馴れ合う気はねぇ」テクテク
もも「ちょっと堀田さんどこへ行くんですか!」
堀田「関係ねぇだろ」テクテク
「行くぞ司、冬真」
冬真「おう」テクテク
司「待ってくれまだ食べ終わってないんだが……」タッタッタッ
田中「アイツほんと感じ悪いよな」
ミカコ「ほんとほんと、空気しらけちゃうよねー」
メアリー「あー、美味し!」
美知子「たくま氏、こっちも美味しいですぞ」
メアリー「それいただくよ、後メアリーね。」
〜〜〜〜〜
ヒルトミ「………」
天の声[ヒルトミどうした?]
ヒルトミ「この世界にもあいつ来てるのか」
天の声[レミリアの事だな]
[流石に気づいたか]
ヒルトミ「よく知る気配だったからな」
「ほんとあいつは何処へでも現れる」
天の声[レミリアと合流するのか?]
ヒルトミ「当然だ、ほっておくワケにはいかないだろうが」
「……よし、だいたいの位置は特定出来たぜ」
シュイーン
~最深部~(地下182階)
シュイーン
ヒルトミ「ついたか」
天の声[ヒルトミは転移を使い、レミリアのいる最深部へと到達した、見渡す限りレミリアの姿はそこにはなかった。]
ヒルトミ「地下にこんな広い空間があったとはな」キョロキョロ
天の声[レミリアはいないみたいだが?]
ヒルトミ「どこかに姿を潜めてるんだろう」
「こっちか」テクテク
天の声[ヒルトミは歩きだし、部屋の奥へと進む]
[奥には絵のようなものが壁に描いてあり、地面には魔法陣、真ん中には棺のようなものが置いてある]
ヒルトミ「でっけぇ絵だな」
「……なるほどな」
天の声[何かわかったのか?]
ヒルトミ「その棺の中はレミリアが入ってるはずだ」
「壁の絵には、数百年前に魔術師の5人がやっとの思いで魔族の1人を封印に成功したと」
天の声[数百年前って……レミリア死んでないか?]
ヒルトミ「死んでたら気配とかしねぇよ」
「それに今回もレミリアがこの世界に引き込まれただけなら実際はそんな長くは封印されていないだろうぜ」
天の声[なるほどな]
ヒルトミ「チッ……かなり複雑だな、めんどくせぇが封印を解除してやるか」スッ キラン
「俺じゃなければ解除は至難の業だっただろう」
天の声[魔法陣が消え、棺の蓋が鈍い音をたてて開く]
[中に入っていたレミリアはゆっくり体を起こしヒルトミを見つめる]
レミリア「………」
ヒルトミ「目覚めたかレミリア」
レミリア「………」ギロッ
ヒルトミ「なんだその目は?」
レミリア「妾を封印した忌々しい下等生物共」
「一匹残らず絶滅させてくれる」
ヒルトミ「随分物騒なこと言うじゃねぇか」
「俺はお前を助けてやったんだぞ」
レミリア「封印を解いたのは貴様か?」
「何が望みだ?」
ヒルトミ「望み?叶えてくれるのか?」
レミリア「答えてみろ」
ヒルトミ「ならお前のファーストキスを要求する」
レミリア「……こっちへ来い」
ヒルトミ「おいおい本気にしてるのか?」テクテク
天の声「ヒルトミはレミリアへ手が届く距離まで近づく」
[レミリア様子が変じゃないか?]
ヒルトミ(記憶がないんだろう)
(めんどくせぇな)
レミリア「……望み通り」
「貴様の口を裂いてやる!」
サッ カキン
レミリア「今のを防いだだと!?」
ヒルトミ「詰めが甘いな、殺気が剥き出しだったぞ」
レミリア「……」サッ
天の声[レミリアはヒルトミから距離をとる]
レミリア「………」ゴゴゴゴゴ
ヒルトミ「やるのか?この俺と」
レミリア「殺してやる!!!」サッ
ヒルトミ「いいぜ、少し遊んでやるよ!」シャキン←大剣を構える
カキンッ
レミリア「殺す、殺す!」ブーン
サッ
ヒルトミ「どこ狙ってんだ~?」ブーン
ジャキッ ボトッ←レミリアの右腕が落ちる
レミリア「ぐっ……腕が……妾の腕が!!!痛い……痛い……どうして……うぅ」ポロッ
ヒルトミ「いつものお前ならこれくらいの攻撃避けられていただろに」
レミリア「貴様!!!」
ブーン ジャキッ ←左足を斬る
レミリア「ぐふっ……」バタッ
グチャ←レミリアの腹を踏みつける
レミリア「ゴボッ……うぅぅぅ」ポロポロ
ヒルトミ「どうした?もう終わりか?」
天の声[ヒルトミ流石にやりすぎだぞ!]
レミリア「…さっさと…殺しなさい…よ……うぅ」ポロポロ
ヒルトミ「いいこと教えてやるよ、この世には喧嘩を売ってはいけないやつもいるんだ」
「例えばお前の目の前のやつとか、な」
レミリア「………例えになってな…いわ」
ヒルトミ「さて、茶番は終わりだ」
パチンッ←指を鳴らす
レミリア「あれ、痛みがない?」
ヒルトミ「ほら、手を貸してやる」
「立てるか?」スッ←手を差し伸べる
パチンッ←ヒルトミの手を弾く
ヒルトミ「……どうやら本当に死にたいようだな?」ギロッ
レミリア「………」ブルブル
ガシッ←レミリアはヒルトミの手を掴む
ヒルトミ「それでいい」サッ
レミリア「……ヒルトミ?」
ヒルトミ「なんだ」
レミリア「貴方容赦ないのね」
「でも、そういうところも好きよ♡」
ヒルトミ「チッ……」
「気分はどうだ?」
レミリア「ちょっと混乱してる」
「まだ意識がはっきりしないわね」
ヒルトミ「そうか、すぐ馴染むから安心しろ」
レミリア「あの……ファーストキスの話なのだけど……」
ヒルトミ「あれは冗談だ忘れろ」
レミリア「もうしちゃってるから」
ヒルトミ「へー、そんな相手がいたんだな」
レミリア「貴方と」
ヒルトミ「は!?」
「お前まじで……はぁ……もういい」←呆れる
レミリア「怒らないの?」
ヒルトミ「怒る気にもなれん……」
「衝撃的すぎて頭がクラクラしてきたぜ……」
レミリア「寝てるところをしちゃったから知らないのも無理ないわよね……」
ヒルトミ「なぜそれを今になって言うんだてめぇは」
「それになんで他人事なんだてめぇは!」
レミリア「記憶が戻ったばかりで私も混乱してるのよ……」
ヒルトミ「チッ……」テクテク
レミリア「どこ行くのよ」
ヒルトミ「お前には関係ねことだ」
「さっさと元の世界にでも帰れ」テクテク
レミリア「私も着いて行くわよ!」パタパタ
ヒルトミ「ふん」
~数分後~
ヒルトミ「チッ……」
「古代兵器なんてどこにあるんだ?」
レミリア「古代兵器を探してたのね」
ヒルトミ「ん?古代兵器がなんなのか知ってるのか?」
レミリア「えぇ、実はあの絵の裏に秘密通路があるの」
「そこに古代兵器はあるはずよ」
ヒルトミ「そうか」ジー
レミリア「そんなまじまじと見ないでくれるかしら///」サッ←胸を隠す
ヒルトミ「いや、そんなつもりはないんだが」
「なぜドレスを着てないんだと思ってな」
レミリア「こっちの世界の記憶では元々何も着てなかったみたいね……裸だと落ち着かないわ」
ヒルトミ「なるほどな」
パチンッ←指を鳴らす
ヒルトミ「これでいいか」
レミリア「感謝するわ」
「って、ちょっと待ちなさい!」
「この服露出多くないかしら!?」
ヒルトミ「別にいいじゃあねぇか」
「似合ってるぜ」
レミリア「そ、そうかしら」
「ヒルトミかそう言うならこのままでもいいわ///」テレ
ヒルトミ「さて、俺も私服に着替えるか」
パチンッ
レミリア「やっぱりいつもの格好がしっくりくるわよね」
「そっちの方がヒルトミらしくて素敵よ」
ヒルトミ「制服のままだとカッコつかないからな」
レミリア「貴方もそういうの気にするのね」
ヒルトミ「うるせぇ……」テクテク
レミリア「どこかに壁を開く仕掛けがあるはずよ」
ヒルトミ「その必要はない」スッ←手を壁に伸ばす
ガガガガガ←壁が開き道ができる
ヒルトミ「行くぞ」テクテク
レミリア「…」╮[╯-╰"]╭ヤレヤレ
〜〜〜〜〜
ヒルトミ「長ぇ通路だな」テクテク
レミリア「……そろそろね」パタパタ
ゴゴゴゴゴ
???「ウオォォォ!」
ヒルトミ「何だこれ……」
レミリア「これが貴方が探している古代兵器、岩人形(ゴーレム)よ」
ヒルトミ「これが古代兵器なのか?」
「ちょうどいい、俺がぶっ壊してやんよ」
「おっと、そうはさせないよ!」
バンッ
ヒルトミ「ぐっ……馬鹿な神力が……」
レミリア「メアリー!」睨む
メアリー「やぁヒールー、レミリア」
レミリア「なぜヒルトミを撃ったの」
メアリー「勘違いしないでよ?」
「これは僕からの試練さ」
ヒルトミ「試練だと?」
メアリー「神力ば簡単に古代兵器を壊しちゃうでしょ?」
「それだと面白くないじゃん?」
ヒルトミ「チッ……面白い面白くないは関係ねぇ……邪魔してんじゃねぇよ!」
メアリー「だから邪魔しないって」
「神力なしでこの古代兵器を破壊してみてよ」
レミリア「どういうつもりかしら?貴方は敵なの?」
メアリー「僕は敵でも味方でもないから」
「もう一度言うけど僕は邪魔をしない」
「2人で力を合わせれば敵わない相手じゃないでしょ?」
「何も難しいことはないから」
ヒルトミ「上等だ……やってやんよ」シャキッ←大剣を構える
レミリア「ヒルトミ、貴方は下がって」サッ
「力がない貴方に勝ち目はないわ」
ヒルトミ「勘違いするな、神力が使えなくなっただけで別に邪神〈俺〉の力が使えないわけじゃねぇだろうがよォ」
レミリア「なら協力しましょう」
メアリー「それじゃあ僕はここで見ておくよ」
ゴーレム「ウオォォォ!」ガッ
ヒルトミ「当たらねぇよ」サッ
ドカッ ゴゴゴ←地面がえぐれる
レミリア「こっちよ!」
ゴーレム「ウオォォォ!」クルッ ブーン
サッ
ガン ボロボロ←壁が崩れる
ヒルトミ「隙だらけだぜ」ブーン
キィィン!!
ヒルトミ「痛ってぇ!」←手が痺れる
「こいつ頑丈すぎだろ……」
ゴーレム「ウオォォォ」グググググ←足を上げる
ヒルトミ「ちょっ待て!」サッ
ズシンッ
ヒルトミ「危ねぇな、踏み潰されたらひとたまりもないぞ」
レミリア「気をつけなさいよ」
「次は私から行くわよ!」
「スピア・ザ・グングニル」シャキッ
ビューン プスッ
ゴーレム「ウオォォォ!」
レミリア「嘘でしょ……なぜ貫通しないのよ」
ヒルトミ「レミリア早く引けっ!」
ゴーレム「ウオォォォ!」ブーン
レミリア「あ……」
ヒューン ドカン←殴り飛ばされ壁にぶつかる
ヒルトミ「不味い……」タッタッタッ
「おい、大丈夫か?」
レミリア「……もう怒った」ゴゴゴゴゴ
「跡形もなく粉々に砕いてやるわ」
ヒルトミ「待てって!」
レミリア「ヒルトミ下がってなさい」
「これは私の敵よ」
ヒルトミ「はぁ……そういうことなら任せる」サッ
レミリア「さあ、覚悟しなさい」
ゴーレム「ウオォォォ!」ブーン
ガシッ
クルッ ドカー ン ゴゴゴ
天の声[レミリアはゴーレムのパンチを受け止め、そのまま背負い投げするように地面に叩きつける]
ヒルトミ「レミリアがあれほどの怪力だったとはな……」
レミリア「これで終わりよ」ガシッ ←突き刺さったグングニルを掴む
バキッ バキッ バキバキバキッ!
ゴーレム「ウオォォォ……」サラサラサラ
天の声[レミリアはゴーレムに突き刺さっていたグングニルを更に奥へ突き刺しゴーレムは砂となり消えていった]
ヒルトミ「レミリアやるじゃねぇか」
レミリア「これくらい余裕よ」
ヒルトミ「怪我とかはないか?」
レミリア「あら?心配してくれるのね」
「嬉しいわ、でも大丈夫よ」
パチパチパチ
メアリー「おめでとう」
「今回のMVPはレミリアだね」
「ヒールー君には失望したよ」
ヒルトミ「あ?誰が倒しても問題なかったろうが」
メアリー「まぁ、誰が倒すか指定してなかったからね」
レミリア「あんなのヒルトミが本気出さなくても簡単に倒せる相手だったわよ」
メアリー「だろうね」
「そもそもヒールー肉体強化と回避くらいしか力使ってなかったでしょ?」
ヒルトミ「バレてたのか」
「もう少し遊んでやろうと思ったんだがな」
メアリー「約束通りゴーレムを倒したから神力は戻しておいたよ」
「次のダンジョンを楽しみにしているよ」
シュイーン
ヒルトミ「にしても、あれが古代兵器だったのか」
レミリア「もしかして私に壊されるようじゃ大したことないって思ってる?」
ヒルトミ「そういうわけじゃないといえば嘘になるな」
「あれでは戦争に勝てるとは到底思えん」
レミリア「それもそうね」
「だって完全体じゃないもの」
ヒルトミ「気になってはいたがなぜそんなに詳しいんだよ」
レミリア「知っていて当然でしょ?」
「だって、私が作ったもの」
「それにここは私の住処でもあるしね」
ヒルトミ「……なるほど理解」
「つか、こんなホコリやカビっぽいところで住んでたのかよ」
レミリア「封印されて何年も経ってるから手入れができていないのは当然でしょ?」
ヒルトミ「それもそうだな」
「さて、古代兵器もぶっ潰したしさっさとこんなところでるか」
レミリア「その前に寄りたい所があるわ」
ヒルトミ「何処へ行くんだ?」
レミリア「この先よ、案内するわ」
〜レミリアの城〜
ヒルトミ「こんな地底になんで城があるんだよ」
レミリア「ここが私の家よ」
「それにしてもだいぶ腐食が進んでいるわね……」
ヒルトミ「何百年誰も住んでいなければそうなるよな」
「入ったら崩れたりしねぇのかよ」
レミリア「もし崩れてきても死にはしないでしょ?」
「さぁ、入るわよ」
スッ…
ヒルトミ「どさくさに手を繋ごうとしてんじゃねぇ」
レミリア「ちっ、バレてたか」
ヒルトミ「くだらんことしてないでさっさと行け」
レミリア「……わかったわよ」
ガシッ
レミリア「えっ!?」
ヒルトミ「手を繋ぎたかったんだろ?」
「何驚いてんだよ」
レミリア「いや、そんな…まさかヒルトミから……」ソワソワ
ヒルトミ「おもしれぇ反応するよな」
レミリア「貴方って本当に意地悪ね、でもそこがヒルトミらしいわね」
天の声[レミリアは不意打ちをかけられ]
[ヒルトミはその反応を見て楽しんでいた]
[おまいらイチャイチャしてんじゃねぇ!]
〜廃城の中〜
ヒルトミ「まだか?」テクテク
レミリア「もっと先よ」テクテク
ヒルトミ「チッ……」テクテク
〜数時間後〜
ヒルトミ「まだかよ……」テクテク
レミリア「さっきからそればかりね」
「まだまだ先よ」テクテク
ヒルトミ「チッ……こんなことなら俺の転移で移動した方がよかっただろうが」イライラ
「なんでこんな無駄に広いんだよ……クソ」テクテク
レミリア「これも冒険だと思って割り切りなさい」テクテク
ヒルトミ「俺は冒険なんてしたくもねぇ、疲れるだろうが」テクテク
レミリア「貴方も疲れることがあるのね、私と冒険するの嫌い?」テクテク
ヒルトミ「つかよ、いつまで手を握ってんだ」
「手が汗ばんで気持ち悪いんだよ」←八つ当たり
レミリア「貴方から手を繋いできたんじゃない……」
〜〜〜〜〜
レミリア「着いたわ、この中よ」
天の声[レミリアは重そうな扉に手を置き]
[ガガガと大きな音を立てて扉を開く]
ヒルトミ「真ん中のあれはなんだ?」
レミリア「これは守衛岩人形のコア」
「壊さない限り永遠に湧き続けるわ」
ヒルトミ「てことは、これが本当の古代兵器か」
レミリア「そうよ、このコアから作られた守衛岩人形はさっきの岩人形よりも強力で」
「私でもやっと壊せるくらいの頑丈さでできているわ」
ヒルトミ「へぇ、もしそんな岩人形が出てきたら人類では勝ち目ねぇな」
レミリア「そうね、それでコアを破壊する?」
ヒルトミ「当然だ」
「人類は古代兵器を利用して戦争に終止符を打とうとしている」
「そんなことさせてたまるか」
レミリア「そう」
「複雑な事情があるのね」
「貴方のすきにすればいいと思うわ」
スッ
天の声[ヒルトミはコアに手を翳し力を込める]
パリンッ
ヒルトミ「これでよし」
「1つ目の古代兵器破壊に成功だ」
レミリア「目標を達成したようね」
「それじゃあ、こんなところ早くでるわよ」
グゥ~
ヒルトミ「腹減ってんのか?」
レミリア「そういえば目覚めてから一度も食べていなかったわね……」
グゥ~
ヒルトミ「ほら」スッ←腕をレミリアの前に差しだす
レミリア「え?」
ヒルトミ「お前吸血鬼だろ」
「俺の血を飲めば少しは腹満たせるんじゃないか」
レミリア「いいの?」
「いいまで頼んでも吸わせてくれなかったじゃない」
ヒルトミ「いらないか」
レミリア「いただくわ!」ガシッ
「ヒルトミ血が吸える日がくるなんてね」ドキドキ
ガブッ
ヒルトミ「痛ぇ……」
レミリア「♡」(美味しい)
〜〜〜〜〜
レミリア「もうお腹いっぱい」
ヒルトミ「お前吸うの下手すぎだろ」
レミリア「そ、そうかしら……」
ヒルトミ「見てみろ服が血まみれだし、足元血溜まりができてるじゃねぇか」
「つか吸いすぎな」
「俺じゃなければ大量出血で死んでいたところだ」
レミリア「そ、そうよね…夢中で気づかなかったわ」
ヒルトミ「気をつけろよ」
レミリア「その点ヒルトミなら私と相性バッチリね」
ヒルトミ「は?」
レミリア「どんなに吸っても血がなくならないし、私好みの味だったわ」
「もう結婚するしかないわね」
「そうすれば永遠にヒルトミの血が飲める」
ヒルトミ「お前のメリットしかねぇじゃん」
「俺はデメリットしかねぇ……」
レミリア「私は本気よ、その気になったらいつでも言いなさい」
「すぐにでも結婚式の準備をするわ」
ヒルトミ「悪いが俺には結婚願望はねぇよ」
「くだらんこと言ってないでさっさと地上へ向かうぞ」
「俺につかまれ」
レミリア「えぇ、わかったわ」
ガシッ
シュイーン
〜地上〜
???「ばあばの予言ではここで待っていれば運命の人が現れるって言ってたけど……」
「早く会いたいな運命の人……」
シュイーン
ヒルトミ「しまった転移先が高すぎる!」
ヒュー←落ちる
ガシッ←レミリアがヒルトミの手を掴む
レミリア「貴方飛べるでしょ?」パタパタ
ヒルトミ「咄嗟の事態には反応出来ないものでな」
「とりあえず助かったぜ」
???「え、今どこから!?」
「もしかしてあの人が運命の……」
シュタッ←地面に足がつく
ヒルトミ「とりあえず地上に出れたみたいだが」
「これからどうするか」
レミリア「あら、貴方ならすぐ次のダンジョンへ向かうと思ったのだけど」
ヒルトミ「あぁ、俺にはもう1つやることがあるんでな」
「そっちが優先度高い」
レミリア「そう、聞いてもいい?」
ヒルトミ「仲間が1人死んでしまってな、ソイツを復活させるつもりだ」
レミリア「なるほどそういうことなのね」
???「あの!」
ヒルトミ「……あ?」
???「もしかして運命の人ですか?」
ヒルトミ「はぁ!?」
「いきなり何言ってんだてめぇはよぉ!」
レミリア「運命の人ってどういうことよ!?」
???「実はばあばの予言でここで待っていれば運命の人に必ず会えるって告げられてから、子供の頃から毎日ここへ来て運命の人に会えるのをずっと楽しみにして待ってたの」
レミリア「子供の頃からって……他にもここを通った人は沢山いるでしょ?」
???「いいえ、実はあなたたちが初めてここを通った人だったのです!」
「それに今日がその運命の人が現れる日だったんですよ!」
レミリア「それならなぜ毎日ここへ来てたのよ……」
???「楽しみだったのでつい…えへへ」テレ
レミリア「貴方ちょっぴりおバカさんなのね」
???「えー、酷くないですか!」
「とにかく!貴方が運命の人で間違いありません!」
「すぐ、集落へ行きましょう!」
「すぐ結婚式を挙げて私のお婿さんになってください!」
ヒルトミ「なぜお前のような素性も知らない猫女と結婚しなきゃいけないんだよ」
「それならレミリアと結婚した方がマシだな」
レミリア「マシって何よ……そんなに私のこと嫌なわけ?」
ヒルトミ「言葉のあやだ……忘れてくれ」
???「ごめんなさい、順序が大切ですよね」
「結婚を前提に付き合ってください!」
ヒルトミ「そういう問題じゃねんだわ」
「俺には目的があるんだ、お前に付き合うような時間はねぇよ」
「うせろ猫女」
???「あの、ウルフですけど……」
「それに貴方が運命の人である以上引くわけにはいきません」
「貴方と結婚をするまでは絶対にどこへでもついて行きます!」
「目的があるのでしたら私も連れてってください!」
ヒルトミ「チッ……めんどくせえやつに遭遇しちまったな」
レミリア「どうするのヒルトミ」
「この子を連れていくつもり?」
ヒルトミ「もちろん断るに決まってんだろ」
「お前が来ても足でまといになるだけだ」
???「私は貴方の邪魔をしませんし多少なら戦えます」
「きっとお役に立てるとおもいますなのでお願いします!」
レミリア「と言っているわよ」
ヒルトミ「……強情だなどうしてもついてくると言うのか?」
???「もちろんです!」
ヒルトミ「………」
レミリア「思ったのだけど仲間にするくらいなら問題ないんじゃないかしら?」
「またメアリーが邪魔しに来ないとも限らないし仲間が多いに越したことはないわ」
ヒルトミ「確かに、メアリーは必ず邪魔しに来るだろう」
「わかった、お前を連れて行ってもいい」
???「本当ですか!」
ヒルトミ「だが、条件がある」
???「条件ですか?」ゴクリ
ヒルトミ「ここにいるレミリアに攻撃が1回でも与えることが出来たらの話だ」
レミリア「私は別に構わないけど手加減はできないわよ」
ヒルトミ「お前は攻撃するな」
「攻撃をかわすか、受け止めるだけにしろ」
レミリア「まぁ、そうよね」
「そういうわけで、どっからでもかかってきなさい」
???「は、はい、よろしくお願いします!」
「全力で行きますよ!」
スッ←木でできたダガーを取りだす
???「はああああ!」タッタッタ
シュッ シュッ←空振る
レミリア「随分遅いわね」
「貴女の動き止まってるように見えるわ」
???「速い……でも私は諦めません!」
ブーン シュッ シュッ←空振り
ヒルトミ「当分終わりそうにないな」
サッ←ベッドを出す
ゴロン
ヒルトミ「しばらく寝るか」
〜数時間が経ち〜
???「はぁ、はぁ……こんなにやっても1回も当たらないなんて……」
レミリア「もう終わり?」
「この調子じゃヒルトミの言う通り足でまといになるだけよ」
???「少しは手加減してくださいよ……」
レミリア「それだと意味ないでしょ…」
「だいたい貴女は力を込めすぎね」
「それじゃ当たるものも当たらないわ」
「もっと肩の力を抜きなさい」
「さぁ、続けるわよ」
???「まだ続けるんですか!?」
「だいぶ暗くなってきましたよ」
レミリア「そうね、それがどうかしたの?」
「まだやれるわよね?」
???「そんなー」
天の声[そしてさらに時間が経ち、朝になっていた]
〜2日目〜
ヒルトミ「ふん、こいつらいつまでやってたんだよ」
???&レミリア「すぅー……」
天の声[レミリアと狼少女は力尽き肩を並べるように眠っていた]
ヒルトミ「起きろ!」
レミリア「あら、ヒルトミ……おはよう」
「随分眠っていたわね……」
ヒルトミ「そういうお前らはずっとやってたんだろ」
「結局、どうなったんだ?」
レミリア「彼女、一度も私に攻撃を与えることは出来なかったわ」
ヒルトミ「そうか」
???「……私は諦めない…必ず……」ブツブツ
レミリア「寝言ね」
ヒルトミ「行くぞ」
レミリア「この子を置いていくつもり?」
ヒルトミ「今は寝かせといてやれ」
「先ずはやるべきことがある」
レミリア「あら、もしかして次のダンジョンへ挑戦しに行くの?」
ヒルトミ「いや、腹減ったから食えそうなもん探しに行こうぜ」
レミリア「……そういうことね」
〜〜〜〜〜
???「ん……あれ、私いつの間に」
レミリア「目が覚めたみたいね」
???「レミリアさん」
グゥー←腹が鳴る音
???「ごめんなさい……」
レミリア「謝る必要はないわ、お腹がすいたのでしょこっちへいらっしゃい」テクテクテク
???「は、はい」
ヒルトミ「起きたか、今ちょうど焼きあがったところだ食べてみてくれ」
???「美味しそうですね!食べてもいいんですか?」
ヒルトミ「遠慮するな好きなだけ食べろ」