ヒルトミ裏劇場 次元を超えた悪夢

ヒルトミ裏劇場 次元を超えた悪夢

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ヒルトミ裏劇場×魔法少女まどか☆マギカ

警告

この物語はフィクションです。

魔法少女まどか☆マギカの二次創作的ななにかです。

暴力や暴言、下ネタやエッなどのかなり責めた内容になっているので18歳以上の方が推奨です。


苦手な方はヒルトミ劇場次元を超えた奇跡の方を読むことをオススメします。


警告しましたからね?



1話 転校生が2人!?


〜2階ヒルトミの部屋〜

ヒルトミ1「おい起きろヒルトミ!」

ヒルトミ2「ヒールー起きて!」

 「ここで起きなかったらいつ起きるんだい?」

ヒルトミ3「今でしょ!」

ヒルトミ4「もう帰っていい?」

ヒルトミ5「いや帰るな!」

ヒルトミ「んだよ,うっせぇな」ゴシゴシ

    「ん?」キョロキョロ

    「あー……まだ寝ぼけてるらしい」

    「2度寝するか」ガバッ

ヒルトミ5人「「「「「寝るな!」」」」」

バシッ

ヒルトミ「痛ってぇな!やんのかコラ」

ヒルトミ1「頼むから元に戻してくれ」

ヒルトミ2「ヒールーならこの状況何とかできるでしょ?」

ヒルトミ4「もうこの茶番飽きた」

    「早く帰らせてよ」

ヒルトミ5「どんだけ帰りたいんだよお前は……」

ヒルトミ「俺が沢山いて最高じゃん」

    「ずっとこのままで良くね?」

ヒルトミ1「正気かお前……これでは誰が誰だかわかんないだろ」

ヒルトミ「それもそうだな」

    「お前は誰だ?」

ヒルトミ1「俺はカオスだ」

ヒルトミ「カオスか、じゃあお前は?」

ヒルトミ2「ソイルだよー」

ヒルトミ「ソイルね、お前は」

ヒルトミ3「ども」(´・ω・`)

ヒルトミ「いや名乗れ」

ヒルトミ3「沈黙ですがなにか?」

ヒルトミ「おう知ってた」

    「お前は?」

ヒルトミ5「俺様はでっていうの星だぜぇ」

ヒルトミ「ふむ」

    「最後お前か」

ヒルトミ4「そう僕こそが正真正銘」

     「本物のヒルトミ本人だ!」キリッ

ヒルトミ「お前メアリーだろ?」

ヒルトミ4「なぜバレたか明日までに考えといてカオスさん」

ヒルトミ1「自分で考えろよ」

ヒルトミ「待て」

    「まだいるな」

ヒルトミ2「アクシィスとかずきのこと?」

ヒルトミ「扉の前にいるんだろ?入ってこい」

ガチャ

メアリー1「ヒルトミくんよく気づいたね」

メアリー2「どうしよういつまでたくまくん(メアリー)の姿でいればいいのかな……」

ヒルトミ「アクシィスとかずきちゃんか」

    「これメアリーの仕業だろ」

    「ちゃんと戻してやれよ」

ヒルトミ4「なんだ気づいてたのか」

ボンッ

メアリー「こっちの世界のヒールー勘良すぎない?」

ボンッ

アクシィス「うん、やっぱり自分の体が一番しっくりくる」

かずき「そうだねすずきくん(アクシィス)」

ヒルトミ「やれやれ……」

ヒルトミ1「なぁ、早く俺らの姿も戻してくれよ」

ヒルトミ「どーせ、改変とかの副作用かなにかだろ?」

    「時間が経てば戻るんじゃね?」

ヒルトミ5「ホントかよ?」

ボンッ

ソイル「ほんとだ戻ったね!」

カオス「良かったわ、これで戻れなかったらずっとヒルトミとして生きていかなきゃいけないところだったな」

沈黙「やっぱり自分が1番」(´・ω・`)

でっていうの星「にしても凄い力だな」

       「神力だったか?」

       「それ俺様にも使えねぇのかよ」

ヒルトミ「俺が力を分ければ使えると思うけど?」

でっていうの星「じゃあ使わせてくれよ」

ヒルトミ「機会があればな」

    「つかここどこだよ」

    「誰の家だ?」

アクシィス「忘れたのかい?」

     「俺たちは今まどマギの世界に来ているんだ」

ヒルトミ「まどマギ?」

    「するとここはタイムワームを通ってきた仮想世界か」

ソイル「まだこの世界を仮想世界だと思ってるよ……」

ヒルトミ「逆に考えてもみろ」

    「アニメやゲームの世界に入り込むなんて仮想世界以外考えられないだろぉ」

    「そうでなければこの神力とかいうわけの分からない力を使えるのも説明できん」

カオス「それを言われちゃうとな…」

メアリー「ヒールーが言いたいこともわかるけど」

     「いずれタイムワームで行き来してる世界が現実世界だってわかる時が来るよ」

ヒルトミ「その言い方だと何か知ってるような感じだな」

    「まぁ、いいさそんな機会一生来ないとは思うがな」

カオス「やっぱり俺このヒルトミ嫌いだわ」

   「なぜいつもタイムワーム使うとこうも豹変してしまうんだ?」

アクシィス「仕方ないさ…邪神の力を吸収してから力が使える世界に行くと邪神の本質が出てきちゃうんだと思うから」

ソイル「それは厄介だね……」

かずき「しょうくん(ヒルトミ)はどんなに豹変してもしょうくんはしょうくんだから」

   「そう根はいい人だから」

沈黙「ヒルトミはヒルトミ」(´・ω・`)

メアリー「ヒールーみんなから愛されてるね」

みんな「………」

メアリー「あれ?」

でっていうの星「まぁ、いいんじゃね?」

       「俺様は嫌いじゃねぇぞそのキャラも」

ソイル「まぁ普通かな」

かずき「きっと需要はある!」

ヒルトミ「お前ら人が大人しく聞いてれば好き勝手言ってくれるじゃん」

    「どうせ裏でクズトミとか思ってんだろ」

みんな「………」

ヒルトミ「何とか言えよ!」

でっていうの星「なぁー、もういいんじゃね?」

       「誰か指摘してやれよ」

カオス「だったらお前が言えよ」

ヒルトミ「何の話だ?」

ソイル「ヒールー…非常に言いにくいんだけど」

   「背が縮んでるの自覚ある?」

ヒルトミ「……は?」バッ

|ω•)チラッ鏡

ヒルトミ「嘘だろ!?」アタフタ

メアリー「あははははっ」

    「ヒールー本当に気づいてなかったの?」

ヒルトミ「お前の仕業かメアリー!」

メアリー「僕関係ないっス、濡れ衣っスよ」

カオス「落ち着けメアリーは関係ない」

ヒルトミ「それじゃあなぜだ」

    「メアリー以外考えられるやついねぇだろうが」

沈黙「改変の副作用」(´・ω・`)

ヒルトミ「……くっ、そういうことか……」

メアリー「冤罪かけたんだからちゃんと謝ってよ」

ヒルトミ「あぁ……その、なんだ…日頃の行いだ」

    「悪く思うな」

メアリー「ヒールー酷くない!」

カオス「そういうやつだヒルトミは」

かずき「いつものしょうくんならすぐに謝ると思うから許してあげて」

ソイル「これが今の精一杯の謝罪と思って割り切るしかないね」

メアリー「このヒールー嫌い」

ヒルトミ「なんだと?しっかり謝ったじゃん」

ソイル「やっぱり今の謝罪のつもりだったんだw」


「皆ご飯よ〜、早く降りていらっしゃい〜」


ヒルトミ「他に誰かいるのか?」

ソイル「さぁ?」

カオス「行けばわかるだろう」

メアリー「はてさて、声のヌシの正体は如何に」

    「後半へ続く」

ヒルトミ「何言ってんだてめえ」


〜1階〜

レミリア「やっと降りてきたわね」

    「随分と盛り上がってたじゃない」

ヒルトミ「レミリアか…またストーカーしに来たのか?」

レミリア「ち、違うわよ!」

    「たまたまこの世界に来ていただけよ……」

    「そのせいで私も改変に巻き込まれちゃったみたいなのよ」

ヒルトミ「ほう?」

アクシィス「レミリア嘘が下手だね」

レミリア「冗談じゃないわ本当に改変に巻き込まれたんだから」

カオス「素直にヒルトミ追っかけてましたって言えばいいじゃね?」

レミリア「やめてよヒルトミの前で……」

    「これじゃあ本当に私ストーカーしてるみたいじゃない」///

沈黙「ねぇ照れる要素あった?あった今?」

でっていうの星「うぉおおおおレミリアキタ━(゚∀゚)━!」

ヒルトミ「それで?改変に巻き込まれたと言ってもどこも変わりないように感じるが?」

レミリア「私ね…貴方のお母さんなのよ」///

    「おまけでメアリーも」

ヒルトミ「は?!!!」

メアリー「おまけって…それでも僕のお母さん?」

かずき「レミリアちゃんとしょうくんとたくまくんは親子なんだ」

   「たくまくんがお兄さんでしょうくんが弟さんってことかな?」

レミリア「その通りね」

ソイル「なるほど、こっちの世界の僕達の配役気になるね」

でっていうの星「俺様も気になるぜ」

カオス「俺はどんなポジションだ?」

レミリア「貴方は私の旦那さんよ……」

カオス「つまりレミリアが妻でメアリーとヒルトミが俺の息子か?」

レミリア「えぇ、そうよ……」

    「ヒルトミが旦那だったら良かったのに……」

ヒルトミ「ストーカーさえなければ俺もそれも悪くないと思った」

レミリア「え?」

ヒルトミ「だからもう俺にまとわりつくのはやめてくれないか?」

レミリア「そしたらもう会えなくなるじゃない…」

    「ヒルトミには私の運命操作が発動していて将来夫婦になるんだから」

ヒルトミ「その運命操作ってお前自身かけたわけじゃないんだろ?」

    「その運命操作ってどうやったら解けるんだ?」

レミリア「教えるわけないでしょ?」フフッ

ヒルトミ「吐かないならこうだ!」モミモミ

レミリア「どこ触ってるのよ!?」エッチ

    「そういうのは2人きりの時に…あ///」

ヒルトミ「ほら言え!言わないなら次は……」

カオス「ヒルトミ落ち着け!」ガシッ

ヒルトミ「離せ!」

メアリー「なるほどヒールーにかかってる運命操作ってレミリアと夫婦になる?」

    「ここに来て新事実きたー!」

ソイル「そんなことより僕のポジションは?」

レミリア「ん……貴方は飼い猫よ」

ソイル「僕人間ですらないの!?」

ヒルトミ「草」

アクシィス「俺はどうなんだい?」

レミリア「貴方はメアリーの友達でここへ居候してる設定よ」

アクシィス「俺が居候……」

でっていうの星「俺様は?」

レミリア「養子よ」

でっていうの星「複雑な家族だな」

レミリア「一応スカーレット家の次男ね」

メアリー「でっていうの星さんは僕の義弟か」

レミリア「そしてかずきが家政夫よ」

かずき「うちが家政夫?」

レミリア「主にヒルトミの身の回りの世話係ね」

かずき「そうなんだ」

   「それじゃあしょうくんよろしくね」

ヒルトミ「俺の身の回りの世話ってことはもちろん下の世話もしてくれるんだよな?」ニヤッ

かずき「……それは自分でどうにかしてね」

レミリア「あらあら、トミちゃんフラれちゃったわね。下の世話なら私に任せなさい!」

ヒルトミ「母親に下の世話してもらう息子がどこにいるんや!」

でっていうの星「羨ましいすぎるぜ」

       「ヒルトミが遠慮するなら俺のポークビッツの世話を頼む!」

レミリア「は?ふざけないで、殺すわよ?」

ヒルトミ「草」

ソイル「みんないいなー」

   「僕なんて猫だよ」

   「不遇すぎない?」

カオス「チンチン?」

ソイル「そんなこと言ってない」

カオス「チンチン?」

ソイル「そう、チンチン」

カオス「チンチン」

ソイル「チンチンチンチン」

カオス「は?」

でっていうの星「チンチンで会話すんな」

レミリア「くだらない事言ってないで早くご飯食べちゃいなさい」

メアリー「ステーキかな?」

レミリア「あら、よくわかったわね」

カオス「朝からステーキか…重いな……」

メアリー「胃もたれしそう」

でっていうの星「俺様はいける!」

ソイル「ステーキか、丼ものが良かったな」

レミリア「貴方はキャットフードよ」ハイ

ソイル「こんなの食えるか!」

レミリア「冗談よ、ちゃんとソイルの分も用意しているわ」

ソイル「いつもこんな扱いだよ僕なんて……」

レミリア「ちょっとふざけすぎたわ、ごめんなさいね」

    「ヒルトミ、早く食べちゃいなさい」

    「学校に遅刻するわよ」

ヒルトミ「学校だと?」

レミリア「中学生なんだから学校があるのは当然でしょ?」

ヒルトミ「はっ?なぜこの歳になってまた学校行かなくちゃならないんだよ」

カオス「ヒルトミ大変だなw」

   「中学生なら学校行かないとだもんな」

ヒルトミ「うぜぇー、他人事だと思って」

カオス「実際他人事だからなw」

レミリア「こらこら、親子喧嘩はやめなさい」

    「カオスも早く食べないと仕事遅れるわよ」

カオス「ファッ!?この世界でも仕事しないといけないのか!」

ヒルトミ「ざまぁ〜ざまぁ〜w」

    「仕事頑張れよ親父〜w」

カオス「うっざ、こいつ殴っていいか?」イラッ

レミリア「いい加減にしなさい」

    「それ以上喧嘩するなら口塞ぐわよ」ウフ

でっていうの星「俺様の口をレミリアの口で塞いでくれ!!!」

ヒルトミ「気持ち悪い……」

でっていうの星「あん?」

メアリー「平和だな〜」

ソイル「メアリーにはどう見えてるの……」

メアリー「喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん?」

アクシィス「普通に仲が悪いだけのような気がするけど……」

かずき「しょうくんの学生服はこれかな?」

ヒルトミ「うわ……趣味悪」

    「これ着ていかないとダメなのか」_| ̄|○

ソイル「白い学ランはちょっとね……」

ヒルトミ「色を変更させてもらおう」

パチッ

ヒルトミ「これでどうだ?」

アクシィス「なかなか似合ってるじゃないか!」

カオス「いいのか?お前だけ違う制服だと浮くんじゃね?」

ヒルトミ「心配無用だ」

    「みんなの認識を変えてしまえばいい」

ソイル「そんなこともできるんだね」

でっていうの星「ホント便利な力だな」

       「できないことのほうが少ないんじゃね」

メアリー「基本なんでもできるね」


〜鹿目家〜

まどか「パパ、おはよう」

知久「まどか、おはよう」

  「まだママが寝てるんだ起こしてきてくれないかい?」

まどか「はーい」テクテク


サッサッサッ


タツヤ「まーま、まーま おきて」


ドーン


サッサッサッ


ザァー


まどか「おっきろー!」

バサッ

絢子「わああああ」

  「光が……身体が灰に……」

まどか「ヴァンパイアかな?」


〜〜〜〜〜

ジャアア

絢子「最近ヒルトミくんとは上手くやってるか?」ゴシゴシ

まどか「ううん」シャカシャカ

   「中学生になってからほとんど会っても挨拶するだけ」

絢子「思春期になると異性と遊ぶのがめっきり減るもんなんだね」

まどか「…そうだね」ハァ…

ガラガラ 

絢子「たまにはまどかから一緒に登校しないか誘ってみたらどうだ?」

まどか「そんなことできないよ……」

絢子「できるさ、なんてたって私の娘だからな」

まどか「………」ゴシゴシ ジャバジャバ

絢子「ほい」っタオル


〜〜〜〜〜

まどか、絢子「いただきます!」

知久「召し上がれ」


絢子「まどか、これをつけていくといい」

まどか「わあ、可愛いリボン!」

絢子「これでヒルトミくんもまどかにメロメロだな」

まどか「…///」


    「イイカゲンニシナサイ」

    「コレイジョウケンカスルナラクチフサグワヨ」

       「オレサマノクチヲレミリアノクチデフサイデクレ」


絢子「あはは

  「お隣さんは今日も賑やかだな」

  「それじゃあ、行ってくるよ」チュッ

知久「行ってらっしゃい」チュッ

まどか「行ってらっしゃい」

パチッ ハイタッチ


まどか「口を口で塞ぐ」

   「…///」⇽恋愛弱者


〜スカーレット家〜

沈黙「あはは」(´・ω・`)

メアリー「おじいちゃん、愛想笑いしてどうしたの?」

沈黙「俺おじいちゃん?」( º дº)<キエェェェエエェェェ

レミリア「そうよ」

沈黙「猫よりはいいか」(´・ω・`)

ソイル「自分に喧嘩売ってる?」(っ`꒳´c)ギリィ

沈黙「すまん……」Σ( ˙꒳​˙ ;)

レミリア「カオス早く仕事行きなさい」

カオス「職場知らんぞ……」

ソイル「社員書とかに書いてない?」


ガサゴソ

カオス「書いてあるわ……」

   「でも、ここの地理知らんし」

ヒルトミ「職場まで送ってやろうか?」

カオス「わかったよ、行けばいいんだろ……」

レミリア「ヒルトミも早く準備して、一緒に学校に行くわよ」

ヒルトミ「は?なんでお前も学校行くんだよ」

    「参観日じゃねぇだろ」

レミリア「貴方の力で認識を変えれるでしょ?」

ヒルトミ「やだね」

レミリア「ケチね」


〜ピーンポーン〜

レミリア「あら?誰か来たみたいね」

かずき「うちがでてくるね」テクテク


ガチャ

かずき「お待たせしました」

まどか「かずきさんおはようございます!」

   「ヒルトミまだ居ますか?」

かずき(この子は)

   「まどかちゃん、おはよう!」

   「しょうくんだね、待っててね」テクテク

まどか「はーい」

   (しょうくん?)


かずき「しょうくん、まどかちゃんが来たよ」

ヒルトミ「まどかが?」テクテク


ヒルトミ「………」

まどか「ヒ、ヒルトミ……?」

   「えっと、一緒に学校行こ?」

ヒルトミ「………」フンッ

    「わざわざ迎えに来てくれたのか」

    「カバンとってくる少し待ってろ」テクテク

まどか「……あ、うん」

   「わかった!」


〜〜〜〜〜

レミリア「気をつけて行ってきなさい」

ヒルトミ「あぁ、行ってくる」

まどか「行ってきます」

ガチャ

レミリア「私もそろそろ会社に」

メアリー「お母さん、さっき学校へ行くって行ってたの本気?」

レミリア「そうね、ヒルトミの力で私も学校へ通えるようにしてもらいたかったのだけど」

    「断られてしまったわね」

メアリー「それなら僕に任せてよ」

レミリア「メアリーが?」

メアリー「僕も神力が使えるからね」

    「世界の認識を変えることなんて容易い」

レミリア「それじゃあ任せるたわ」

〜〜〜〜〜

まどか「ごめーん、お待たせ」

さやか「遅いぞまどか」

   「って、ヒルトミも一緒か」

仁美「ごきげんよう、まどかさん、ヒルトミさん」

さやか「朝から2人で登校なんてアツアツでうらやまけしからん」ガシッワシャワシャ

まどか「きゃぁ!やめてよヒルトミも見てるからあははは」

さやか「それにそのリボン」

   「さてはこれでヒルトミを誘惑しようとしてるな!」

仁美「とても似合ってますわ」

まどか「えへへ、ありがとう!」

ヒルトミ「………」

さやか「まどか、今日のヒルトミどうしたの?」

   「一言も話さないじゃん」

まどか「うん……2人で登校してる時も一言も話さなかったよ」

さやか「まどか、ヒルトミを怒らせることしたんじゃない?」

まどか「そんな、心当たりないよ」

仁美「あら、もうこんな時間」

  「急がないと遅刻してしまいますわ」

さやか「不味い走ろう!」タッタッタッ

まどか「うん」タッタッタッ

ヒルトミ「だりぁ、帰ってゲームしてぇ」

シュイーン


〜見滝原中学〜

まどか「間に合ったね」ハァ ハァ

さやか「た、助かった」ハァ ハァ

仁美「あら?そういえば、ヒルトミさんは?」

まどか「え?」

さやか「しまった、置いてきちゃったか」


シュイーン

ヒルトミ「………」

周りの人「え!今突然現れなかったか!」

    「おいおい、見間違いじゃないのか?」

ガヤガヤ

ヒルトミ「ふん」テクテク


???「信じられない……あれは転移魔法?」


〜教室〜

和子「今日は皆さんに大事なお話があります、心して聞くように」

「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?はい、中沢くん!」

中沢「えっ……どっちでもいいんじゃ……」


〜廊下〜

ほむら「………」

レミリア「あら?緊張しているの?」

    「私に一言挨拶してもバチは当たらないんじゃない?」

ほむら「貴方、何者?」

レミリア「貴方と同じ転校生よ」

    「名はレミリア・スカーレット」

    「転校生同士仲良くしましょうね」クスクス

ほむら「………」


〜教室〜

和子「はい、あとそれから皆さんに転校生を2人紹介します」

さやか「そっちが後回しかよ」コテッ

まどか「2人も転校生が来るなんてすごい!」

ヒルトミ「2人?まさかな……」

ガラガラ

まどか「え?」

さやか「うわ……2人ともスペック高いな……」

ヒルトミ(………)頭を抱える

男共「あのロング髪の子美人じゃん」

女共「あの小柄の子可愛い」

ザワザワ

和子「お静かに!それじゃあ、暁美さん、スカーレットさん自己紹介いってみよう」

ほむら「……暁美ほむら」

レミリア「レミリア・スカーレットよ」

    「よろしく♪」

さやか「え、スカーレットって」

   「ヒルトミの……」

まどか「あはは……」

和子「暁美さんは心臓病の治療でこっちに引っ越してきました、何かあればみんなで助けてあげてくださいね」

  「スカーレットさんはスカーレットくんの親戚の子で外国から引っ越してきました。」

  「皆さん仲良くしてあげてくださいね」


〜〜〜〜〜

女クラスメイト1「ねぇ明美さんは前はどこの学校だったの?」

ほむら「東京のミッション系の学校よ」

女クラスメイト2「部活は?運動系?文化系?」

ほむら「何も入ってなかったわ」


女クラスメイト1「スカーレットさんってどこから来たの?」

レミリア「幻……アメリカよ」

女クラスメイト「その帽子可愛いね!初めて見た」

レミリア「ナイトキャップね、私のトレードマークね」


さやか「あの転校生たち人気だね」

仁美「不思議な雰囲気の人達ですよね」

さやか「あたしの気のせいかもしれないけどあの明美って人」

   「まどかとヒルトミをチラチラ見ていたような気がしたんだけど知り合いかなんか?」

まどか「……どうだろう」

   「見たことあるような、ないような……」

   「それより、私はレミリアちゃんが少し気になるかな?」

さやか「あぁ、ヒルトミの親戚たっけ?」

仁美「ヒルトミさんといえば……」

さやか「走ってきたあたしたちより早く学校に着いていた……どう考えてもおかしい」

仁美「さっきそのことで他のクラスの人が噂してましたわ」

  「なんでもいきなり現れたとか」

さやか「新たな学校の七不思議!?」

まどか「………」

ほむら「鹿目まどかさん」

   「このクラスの保健係よね」

まどか「えっと、そうだけど……」

ほむら「連れてってもらえる?保健室」


〜〜〜〜〜

まどか「あの明美さん」テクテク

ほむら「ほむらでいいわ」テクテク

まどか「じゃあ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら?」

まどか「私たちどこかで会ったことあるかなって?」

ほむら「………」

   「いいえ、貴女とは初対面よ」

まどか「そうなんだ……なんだかあったことがある気がしたから」

   「私の気のせいだったかも……ごめんね変なこと聞いちゃって」テクテク

ほむら「いえ、気にしないで」

まどか「そういえば、保健室の場所知ってるの?」

ほむら「前に1度、見学で回っただけよ」

まどか「そうだったんだね……私必要だったかな……?」

ほむら「鹿目まどか、貴女に自分の人生が尊いと思う?家族や友達を大切にしている?」

まどか「え、うん、大切だよ」

   「家族も友達もみんな大好きでとても大切な人達だよ」

ほむら「本当に?」

まどか「もちろん、嘘なわけないよ!」

ほむら「そう」

クルッ

ほむら「それが本当なら今とは違う自分になろうだなんて思わないことね」

   「そうでなければ全てを失うことになる」

まどか「え?」

ほむら「貴方は鹿目まどかのままでいればいい」テクテク

   「忠告が無駄にならなければいいけど」

まどか「………」


〜体育〜

サッ

ほむら「………」フサッ



〜教室〜お昼

さやか「え、何それ?」

まどか「途中から意味が理解出来なかったよ……」

さやか「文武両道で才色兼備かと思いきやサイコな電波さん」

   「くぅ……どこまでキャラ立てれば気が済むんだ、萌えかそこが萌なのか?」

レミリア「あら、楽しそうじゃない私も混ぜてくれるかしら?」

さやか「えっと転校生?」

レミリア「レミリアでいいわ」

まどか「あ、レミリアちゃん……」

仁美「レミリアさんはヒルトミさんとご一緒じゃなくていいんですか?」

レミリア「それが授業が終わった途端消えるようにいなくなっちゃったのよ」

    「あの子にも困ったものね」

まどか「あの、レミリアちゃんってヒルトミのお母さんですよね」

   「どうして学校に……」

さやか「は!?それってマジ……」

レミリア「えぇ、一応そういうことになっているわね」

仁美「信じられませんわ……」


〜屋上〜

ヒルトミ「………」←壁にもたれ眠っている

???「貴方ちょっといいかしら」

ヒルトミ「あ?」

    「お前は……」

マミ「突然ごめんなさいね、私は3年生の巴マミ」

  「単刀直入に言うわ」

  「貴方転移魔法使っていたわよね」

  「もしかして魔法少女?」

ヒルトミ「知らねーな、俺が女に見えるかよ?」

マミ「……見えないわね」

ヒルトミ「俺に構うな、さっさと失せろ」

マミ「得体の知れない力を使う人を見逃すことなんてできない」

ヒルトミ「うるせぇな、だからなんだつっんだよ」

マミ「貴方のこと監視させてもらうわ」

ヒルトミ「はぁ?なんでだよ……」

マミ「もしかしてその力を使って悪さをするかもしれないし」

  「やましいことを考えていなければ気にする必要ないわよね」

ヒルトミ「チッ……」

    (めんどくせぇ奴に目をつけられちまったな……)

    「仕方ねぇ放課後教室に来い」

マミ「え?」

ヒルトミ「コソコソつけまわれるのはいい気はしねぇからな」

    「俺の事を監視するなら、堂々と俺の傍にいた方がいいだろうが」

    「常に一緒に行動すれば疑いも晴れるだろ」

マミ「それはそうだけど……」

ヒルトミ「決まりだ」

    「俺は2年生のヒルトミだ」テクテク

ヒュー ガシッ←ヒルトミが投げた物をマミがキャッチする

マミ「飴?」


〜放課後〜

さやか「まどか今日も行くよね?」

まどか「うん」

さやか「仁美は?」

仁美「少しだけなら大丈夫ですわ」


レミリア「ヒルトミ帰るわよ」

ヒルトミ「悪い、やることがあってな」

クラスメイト「ヒルトミくん、先輩が呼んでるよ」

ヒルトミ「そういうことだ」テクテク

レミリア「ちょっと待ちなさい」

ヒルトミ「まどか達のこと頼んだぞ」テクテク

レミリア「は?」

    「頼んだと言われてもね……」


さやか「それじゃあ行こうか」テクテク

レミリア「あ、私も行ってもいいかしら?」タッタッタッ


〜通学路〜

ヒルトミ「………」テクテク

マミ「………」テクテク

ヒルトミ「なんか話せよ」

マミ「話せて言われても……」

  「そうね、ヒルトミさんと言ったかしら」

  「転移魔法いつから使えるように?」

ヒルトミ「最近だな」

マミ「どこでその力を手に入れたの?」

ヒルトミ「5つの世界を回って欠片を集めた」

マミ「5つの世界?」

ヒルトミ「この力は神力と言って言わば神の力だ」

マミ「にわかには信じられないわね……」

ヒルトミ「今更それを言うかよ」

    「普通魔法ってだけでも信じられねぇのによぉ」

マミ「確かにそうね……」

  「それならその神力がどういうものなのか見せてくれないかしら」

  「そうしたら信じてあげるわ」

ヒルトミ「機会があればな」

・・・

ヒルトミ「なぁ、自分から言っておいてあれだが」

    「本当に俺なんかに時間を割いて大丈夫なのか?」

マミ「ん?」

ヒルトミ「他にやることがあったんじゃないかと思ってな」

マミ「本来なら見滝原中をパトロールするつもりだったけど」

  「貴方を監視すると決めたのは私だから気にしないで」

ヒルトミ「そうか」

    「なぁ…気づいてるか?」

マミ「え、もしかして……」

ヒルトミ「俺に構う必要は無い」

    「さっさと行ってこい」

マミ「……わかったわ、すぐ戻るからここで待っていてちょうだい」


〜ショッピングモール〜

レミリア「へぇ、そんなことがあったの」

仁美「もしかしたら明美さんに本当にあったことがあるのかもしれませんわ」

まどか「うん、私もそんな気はしてたんだけど……ほむらちゃんは違うって」

さやか「もうあの転校生と下の名前で呼び合う仲なんて」

   「もうそれ運命だわ、前世の因果だわ時空を超えた運命の仲間なんだわ」

まどか「からかわないでよさやかちゃん!」

レミリア「………」

まどか「お義母さんどうしたんですか?」

レミリア「今はクラスメイトよ、レミリアでいいわよ」

さやか「レミリア何が考えてたみたいだけどどうしたの?」

レミリア「えぇ、今朝あの子と少し話したのだけど」

    「ただならぬ気配を感じたわ」

    「あれは人間の放つオーラではないわね」

さやか「え、なにそれこわっ!?」

仁美「あら、もうこんな時間」

  「お先に失礼しますわ」

さやか「今日はピアノ?日本舞踊?」

仁美「お茶のお稽古です」

  「いつまで続けさせられるのか」

さやか「うわっ…上流市民は大変だ」

レミリア「あら、さやかは習い事しないの?」

さやか「冗談はやめてよ、あたしがそんなことするように見える?」

レミリア「見えないわね」

さやか「即答!?」

まどか「あはは」

仁美「ふふふ」

さやか「こら笑うな!」

まどか「私たちも行こっか」

さやか「あ、2人ともCDショップ寄っていかない?」

レミリア「構わないわよ」

まどか「また上条くん?」

さやか「まぁね」


仁美「ではまた」

さやか「じゃあね」

まどか「バイバイ」

レミリア「また」


天の声[すっかり馴染んでいるレミリアであった]



〜〜〜〜〜

メアリー「赤保留来た!当たれ当たれ!

キュイン キュイン

メアリー「よしっ!」

    「1000円で当たった!」

    「えっと、突入率65%か」

    「おぉ〜、赤文字きた!」

キュインキュイン

メアリー「突入!」


天の声[メアリーはパチンコを楽しんでいた]



〜魔女の結界〜

マミ「逃がさないわ!」

バーン バーン

マミ「誰!」

ヒルトミ「……気配を消していたつもりだが」

マミ「ヒルトミさん!?」

  「どうして」

ヒルトミ「お前が心配になってな」

マミ「ここは危険よ早くここを離れて!」

ヒルトミ「出口がわからん」

    「それに今離れた方が危険だろ?」

マミ「そうね、私から離れないで」

ヒルトミ「と、言いつつ俺も戦わせてもらうぜ」シャキッ←大剣を構える

マミ「その大剣どこから……」

ヒルトミ「ほら、早く来いよ」

    「置いてくぜ」

マミ「……いつの間にあんな遠くに」


〜〜〜〜〜

ヒルトミ「オラ!オラ!」タッタッタッ

ジャキッ ジャキッ

マミ「嘘……魔法少女じゃないのになんで使い魔をあんなにあっさりと倒せるのよ」

ヒルトミ「ここが最深部か?」

マミ「えぇ、そうみたいね」

ガチャ ガガガガガ


オカルトの魔女「………」

バァ!

ヒルトミ「………」バタッ

マミ「ちょっと!大丈夫!?」ユサユサ

  「気を失ってる?でもどうして……」

オカルトの魔女「………!」

マミ「………!」

バーン バーン

シュルッ←リボンが変化する

マミ「一気に決めるわ!」

  「ティロ・フィナーレ!」

ダーン ドッカーン

シュー ←魔女の結界が消える

マミ「ヒルトミさん、起きて!」

ヒルトミ「う……あ?」

    「気を失っていたのか……」

マミ「良かった……でもどうして気を失ったの?」

ヒルトミ「いや……寝不足でな」

    「別に脅かされて怖くて失神したわけじゃねぇからな」

    「あんな子供騙し、大したことねぇし」

マミ「ふふっ」

ヒルトミ「おい、何笑ってんだよ!」

マミ「ごめんなさい、ぷっ、あはは」

ヒルトミ「チッ……」

マミ「本当にごめんなさい」

  「こんなに笑ったのは久々よ」

  「ヒルトミさんにそんな一面があったなんて意外ね」

ヒルトミ「クソ……」テクテク

マミ「待ってどこへ行くの?」

ヒルトミ「帰る……」

マミ「もし良かったら、家に来る?」

ヒルトミ「なぜお前の家に行かなくちゃいけねんだよ」

マミ「まだ貴方は監視対象よ」

  「放課後一緒に行動しようと言ったのは貴方じゃない」

  「来てくれるわよね?」

ヒルトミ「はぁ……」←頭を抱える


〜〜〜〜〜

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「そいつから離れて」

まどか「だって、この子怪我してるよ」

   「これほむらちゃんがやったの?」

ほむら「貴女には関係ない」

まどか「この子私のこと呼んでた、助けてって」

ほむら「そう」テクテク

まどか「ダメ!」

プシューーー←消化器

ほむら「うっ……」

さやか「まどかこっち!」

まどか「さやかちゃん!」タッタッタッ

ほむら「待ちなさい!」

グニャグニャ←魔女の結界

ほむら「こんな時に」

さやか「何よあいつ、次はコスプレで通り魔かよ」

   「それにそれ何?ぬいぐるみじゃないよね、生き物?」

まどか「わかんないけどとにかく助けなくちゃ」

さやか「非常口は?ここどこよ」

まどか「なにこれ、どんどん道が変わっていく」

さやか「あーもう、どうなってるのさ」

ウジャウシャ

まどか「やだ……なんか居る」

ゾロゾロ

さやか「悪い夢でも見ているのかな……ねぇまどか」

バッ!

まどかさやか「きゃあ!!!」

ドッカーン

レミリア「危なかったわね、突然いなくなるんだもの探したわよ」

まどか「レミリアちゃん!」

さやか「レミリア」

   「助けてくれたの?でもどうやって」

レミリア「話は後よ先ずは得体の知れない者を始末しないとね」

    紅符「スカーレットシュート」

シュン シュンシュン シュン シュンシュン

まどか「す、すごい」


サアーーー←魔女の結界が消える

さやか「戻った!」

レミリア「来るのが遅かったみたいね」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん……」

レミリア「彼女たちを襲いに来たんじゃないのでしょ」

    「寧ろ助けに来た、違うかしら?」

ほむら「レミリア・スカーレット……貴女は」

レミリア「ほむら、貴女人間じゃないわね」

ほむら「くっ……」サッ


レミリア「あら、行ってしまったわね」

さやか「レミリアあんた一体何者?」

   「今のは魔法?」

レミリア「まどかは知っているわね」

まどか「うん」

レミリア「私は吸血鬼、元々この世界の存在じゃないわ」

さやか「吸血鬼ってあの架空の……それにこの世界の存在じゃないって……」

   「ダメだ思考が追いつかない」

まどか「私も昔ヒルトミから聞いた話だったけど」

   「直接聞いた話じゃなかったから」

キュウべェ「うぅぅ……」

まどか「どうしよう、この子辛そう……」

レミリア「酷い怪我ね」

    「でもこのくらいなら大丈夫よ」

シュイーン←治癒

さやか「傷がどんどん塞がってく」

レミリア「こんなものかしらね」

    「治癒魔法教わっといて良かったわ」

    「まさかここで役に立つとはね」

キュウべェ「ありがとうまどか、助かったよ」

まどか「そんな大したことは……」

キュウべェ「僕の名前はキュウべぇ」

まどか「あなたが私を呼んだの?」

キュウべェ「そうだよ、鹿目まどか、美樹さやか」

     「それに……」

レミリア「レミリア・スカーレットよ」

さやか「なんであたしたちの名前を?」

キュウべェ「僕、君たちにお願いがあってきたんだ」

まどか「お願い?」

キュウべぇ「僕と契約して魔法少女になってほしんだ」


〜マミの家〜

マミ「ヒルトミさんは紅茶かコーヒーどっち?」

ヒルトミ「コーヒー」

マミ「何か入れる?」

ヒルトミ「ブラックでいい」

マミ「わかったわ」テクテク


マミ「お待たせ、ケーキとコーヒーよ」

ヒルトミ「あぁ、いただく」ゴクゴクッ

    「うん、このコーヒー美味いな」

マミ「そう?普通だと思うけど」

ヒルトミ「コーヒーは同じ豆でも保存方法や温度、豆を砕く力によっても味が変わる」

    「たとえインスタントでもメーカーよって味が異なる」

マミ「そうなの?あまりコーヒーは飲まないからどれも一緒だと思ってたのだけど」

  「コーヒーって奥が深いのね」

ヒルトミ「お前にはまだ早い」

マミ「私ヒルトミさんより先輩なんだけどな……」

ヒルトミ「ふん……」ゴクゴクッ

マミ「ねぇ、ヒルトミさんの大剣見せてくれないかしら」

ヒルトミ「……」シューン

マミ「なにこれ……」

ヒルトミ「俺が愛用してる大剣だが」

マミ「でもこれ、触るまで気づかなかったけど、ただのおもちゃじゃない」

  「これでどうやって戦ってたのよ……」

ヒルトミ「以前はちゃんとした大剣を使っていたが俺は強すぎるからな力を制御するために使ってる模造大剣だ」

マミ「不思議な人ね」

ヒルトミ「は?」ゴクゴクッ

    「おかわり」

マミ「すぐ用意するわ」


〜〜〜〜〜

ヒルトミ「んじゃそろそろ帰る」

マミ「あら、もう帰っちゃうの?」

ヒルトミ「家族が待ってるからな」

マミ「家族……か」

ヒルトミ「じゃあな」

ガチャ

マミ「あ、待ってトミさん」

ヒルトミ「……トミさん?」

マミ「ごめんなさい、ヒルトミさん」

  「なんでもないわ」

ヒルトミ「ふん、好きに呼べよ」

ガチャン


マミ「なんだろうこの気持ち……寂しいわ」ドクン

  「……トミさん」ボソッ

〜外〜

ヒルトミ「………」テクテク


1話〜完〜


2話 


〜スカーレット家〜夜

ガチャ

レミリア「随分遅かったわね、一体何時だと思ってるのよ?」

ヒルトミ「まだ20時だろ」

レミリア「中学生が遊び歩いていい時間じゃないわよね?」

ヒルトミ(なんだ?家族ごっこ続けるつもりか?)

    (でも、冗談を言ってるようにも見えないしな……とりあえず乗っとくか)

レミリア「お母さんに言うことがあるん

じゃない?」

    (察しなさいよ)

ヒルトミ「……悪かったよ」

    「先輩の家に呼ばれて時間を忘れていた」

レミリア「そう、それならちゃんと連絡入れなさい」   

「ご飯できてるわよ」テクテク

ヒルトミ「………」テクテク


〜リビング〜

まどか「ヒルトミおかえりなさい!」

さやか「おかえり」

ヒルトミ「なんでいるんだよ……」

レミリア「私が招待したのよ」

ヒルトミ「そうか」テクテク

レミリア「どこへ行くのよ!」

ヒルトミ「自室だ」

レミリア「夕食はいらないの?」

ヒルトミ「食べなくてもいい」

    「疲れた寝る」

レミリア「ダメよ、ここに座りなさい」

ヒルトミ「………」テクテク

まどか「ヒルトミ早く座って」

ヒルトミ「………」

サッ←椅子に座る


レミリア「みんな集まったわね」

    「状況を説明し合いましょう」

ヒルトミ「状況説明?」

レミリア「先ずは、ヒルトミに伝えておく必要があるわね」

ヒルトミ「なんだよ」

レミリア「今日キュウべェという謎の生物に会ったわ」

ヒルトミ「ふん……キュウべェか知らねぇな」

まどか「え?」

さやか「まどかどうしたの?」

まどか「な、なんでも……」

レミリア「それでその生物はまどかとさやかにこういったの」

    「僕と契約して魔法少女になってほしんだと」

    「その見返りに何でも一つだけ願いを叶えると言っていたわ」

ヒルトミ「そうか」

    「別にいいんじゃねぇの?」

    「願いを叶えてくれるんだろ?」

まどか「………」

レミリア「本当にそう思う?」

    「胡散臭いと思わない?」

ヒルトミ「別に、お前らが願いを叶えようが魔法少女とか言うものになろうが知ったことじゃねぇし」

    「叶えたい願いがなければそれはそれで良くねぇか?」

レミリア「……一理あるわね」

さやか「いや、納得するのかよ……」

   「正直さ、突然あんなこと言われても実際魔法少女を見たわけじゃないし、変な勧誘にしか見えないんだよね」

まどか「うん、私も信じられないかな」

ヒルトミ「それならほっときゃいいだろ」

    「そのキュウ何とかは強要してきたのか?」

まどか「そういう訳じゃないけど……」

さやか「でも、もしあいつの言うことが本当で願いを叶えてくれるとしたら」

   「魔法少女ってやつにならなくちゃいけないのか……」

レミリア「魔法少女がなんなのか分からないけど」

    「おそらく実在するでしょうね」

ヒルトミ「ほう、魔法少女を見たのか?」

レミリア「心当たりがある人物が1人だけいるわ」

さやか「え、誰なんですか?」

レミリア「おそらく、キュウべェを襲っていたほむらね」

まどか「ほむらちゃんが魔法少女……」

さやか「でもさ、魔法少女ならキュウべェを狙う意味あるわけ?」

ヒルトミ「意味ね」

    「あれだろ、これ以上魔法少女を増やしたくないとか、純粋にキュウ何とかに恨みを持ってるとかじゃないのか?」

レミリア「私もそう思うわ」

    「間違いなくほむらは、まどかやさやかに敵意を全く感じなかった」

まどか「それじゃあ、ほむらちゃんは私とさやかちゃんを契約させない為にキュウべェを」

さやか「なんのために」

   「そういえばレミリア、ほむらに人間じゃないって言ってたけどどうしてわかったの?」

レミリア「寧ろみんなは感じなかったのかしら?」

   「ほむらからは死臭がするわ、それも強烈なね」

ヒルトミ「………」

レミリア「次は貴方が話す番よ」

ヒルトミ「俺か?」

レミリア「今日ヒルトミは何をしてたのかしら?」

ヒルトミ「……先輩の家に招待されてコーヒーとケーキをご馳走になった」

レミリア「ヒルトミ……本当に遊んでただけなのね……」

ヒルトミ「俺に何期待してんだよ……」テクテク

レミリア「期待はずれだったみたいね」

     「ごめんなさいね、いつもなら頼りになるのだけど」

まどか「えっと、なんて説明したらいいかわからないけど」

   「多分ヒルトミは何か隠してるような……」

さやか「なんでそんなことがわかるのさ」

まどか「昔から嘘をつくと癖が出てて」

レミリア「なるほどね」

    「後日私から問いただしてみるわ」

    「ハッキリするまでは絶対に契約してはダメよ、いいわね?」


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